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真摯さへの確信 [ビジネス]

 「日本背負い、事業で結果」 テラモーターズ・徳重徹社長
 
徳重は経営学修士(MBA)取得後、ベンチャーの創業を支援する会社を設立し、多くの若手起業家と出会った。「アップルやグーグル、フェイスブックに続く会社を立ち上げ、世界を変えようという野心家ばかり。頭脳だけでなく高度なコミュニケーション力、説得力、明確なビジョンを備え、リーダーと呼ぶのにふさわしかった」

 
徳重は、経営環境にめぐまれ、居心地のよい米国に永住することも考えた。だが、「日本人として世界を相手に勝負し、新しい産業界のリーダーになりたい。日本が再び世界で十分に通用することを証明したい」と平成21年に帰国した。テラモーターズを立ち上げたのは、その翌年のことだ。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/economy/news/121221/biz12122121220034-n1.htm


 徳重社長は、「日本背負い、事業で結果」を出し、「自分たちの旗をアメリカに立てなきゃダメだ」、若きリーダーの壮大な夢を持つ。

 「十数人いる社員は大半が20代で、東大をはじめ、一流大学出身者だ」という。 電動バイクという時代の明日を見据えた起業スタンスもしたたかだ。

 石油エネルギー(化石燃料)枯渇の将来という時代の変化と要請を読み取る確かな行動力も合わせ持つ。


 ドラッカーは、リーダーとは、つき従う者がいるということだ、と言い、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが自らの墓に刻ませた墓碑銘、「おのれよりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る」は、成果をあげるための優れた処方箋だと言う。

 さらに、高い目標とその実現にまい進する「真摯さ」が必要だ。リーダーへの信頼は、「真摯さという誠に古くさいものに対する確信である」とも言う。


 "Stay hungry, stay foolish"

  「ハングリーであり続けろ、愚かであり続けろ」、スティーブ・ジョブズ氏、米国スタンフォード大学卒業式での祝賀スピーチの締めくくりの言葉だ。

 孤高の天才、ジョブズは、生まれ落ちた時よりハングリーであった。「生みの母親は若い未婚の院生で、私のことは生まれたらすぐ養子に出すと決めていた」という。

 どんな人間の人生にも「三つのこと」しかない。「一つ目はオギャーと生まれること。二つ目は死ぬことである。だが、三つ目は自分の思い通りにできる。それは、生まれてから死んでゆくまでの間を「生きる」ことなのだ」

 徳重氏が抱く壮大な夢も、人間のスケールも、ドラッカーにならって言えば、まさに一級品である。少年期のハングリーな逆境を跳ね返す強靭さも持ち合わせているようだ。

 そして何より徳重氏はジョブズ氏が言うように、生まれてから死んでゆくまでの間を、まさに真摯に生きている。


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虹をつかむ男 [ビジネス]



ギリシア神話で、良い噂、悪い噂を司る女神だという



 かって、1947年製作 ダニー・ケイ主演の「虹をつかむ男」という映画があった。

 出版会社に勤める気の弱い青年が、夢の中では、名外科医、空軍の勇士、賭博師などの英雄に変身するというファンタジックコメディーであった。


 「カンブリア宮殿」でも放映された、現代の虹をつかむ男は、小さな地方の印刷会社を、たった一人で世界へと飛躍、成長させたグラフ株式会社社長、北川一成氏である。今や彼が手がけるデザインは世界が注目し、一躍人気ブランドになるという。

 子供のころから、並外れた絵の才能があった。小学校一年から六年まで、テストの答案用紙の表はすべて白紙であったが、裏にはびっしりと絵が描いたあったらしい。


 子ども時代の北川さんは、雨上がりの空にかかった虹を見て、自宅の裏山に「取りに行ってくる」と言ったと聞く。

 それを聞いたお母さんが、「これに入れておいで」とビニール袋を渡したという。

 まさにこの親にして、この子ありであろうか。

 大人になった今でも北川さんは、少年のように「虹をつかもう」と追いかけている。「虹のかなた」にあるものを、常に探し続けているのだろうか。


 ”雨には虹の匂いがする”、古代ギリシャの哲学者、アリストテレスのファンタジックな名言である。
 
アリストテレスは『政治学』を著したが、政治学を倫理学の延長線上に考えた。彼は「人間は政治的動物である」と定義する。自足して共同の必要のないものは神であり、共同できないものは野獣である。これらとは異なって人間はあくまでも社会的存在である。(Wikipediaより引用)



 雨上がりの午後、虹がかかる空に、人は何を思うのであろうか。
 
 虹の色は、日本では7色であるが、西欧、英国などの英語圏では6色と見るらしい。

 虹の7色は、赤、オレンジ,黄、緑、青、紫、藍であるが、英語には藍をあらわす言葉がない。藍は、Deep blue で青なので、6色だという。

 日本人の感性が、藍色を見るのであろうか。染色も藍染を好む。東京には、藍染町なる地名もあった。

 虹色は、希望の光とも言う。色は眼で見るだけでなく、肌でも見ているのだという。

 肌が合う、とはまさに肌で色を感じているからだ。


 虹伝説

 
北欧神話では虹は天上の神界に通ずる橋とみなされた。これをビフレスト(Bifrost)と呼ぶ。  ブリヤート人のシャーマニズムでは虹は魂が天に昇る道であると考えられた。  日本神話ではイザナギとイザナミが虹を渡って下界に来たとされる。  ガボン南部では人類の先祖は虹を通ってきたという俗信がある。(Wikipediaより引用)


 かって、限りなく美しい絵本があった。森に住み、虹を食べつくす7人の小鬼たちの物語だ。虹を食べ尽くし、森には虹がなくなると、「虹の生まれる谷」へ虹を探しに行く物語だ。


 虹は、天空に浮かび地上と天界とを結ぶ神の架け橋だという。虹のかなたには夢と希望が浮かんでいる。
 
 グラフ株式会社は、PANTONEの色見本帳の番号にない色のインクを調合し、どんな色でも作り出し数十年にわたりそのデータを蓄積しているという。

 まさに北川一成さんが夢見る虹のかなたには、限りないデザインの想像力と印刷技術の融合があるのかも知れない。


 追記

 ケネディ米大使、天皇陛下に信任状奉呈
 http://www.afpbb.com/articles/-/3003564


 沿道「キャロライーン!」「ウェルカーム!」 ケネディ新大使、笑顔で人々魅了 壮麗な馬車列で皇居へ
 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/131119/trd13111922370007-n1.htm



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人生、宇宙、すべての(究極の疑問)の答は? [ビジネス]

 グーグルの特殊検索機能に「電卓機能」がある。 この「Google電卓」に、日本語で「人生、宇宙、すべての答」と入れると、42と出る。

 この数字には、意味はないというが、グーグル電卓には、

  "The answer to (the Ultimate Question of) life, the universe,and everything"とある。

 "42"という謎の数字の出典は、「銀河ヒッチハイク・ガイド」という英国のSF小説である。

 試しに、「Ultimate Questionとは?」と入れてみた。「無効な計算式です」と出た。

 あえて、Google電卓で、”人生、宇宙、すべての答”を出すという、この遊び心か冗談か、がグーグルの凄いところかもしれない。


 銀河ヒッチハイク・ガイドに、「人はなぜ生まれ、何故死ぬのか、生まれてから死ぬまでの間、人はなぜいつもデジタル時計をはめていたがるのか」という設問がある。

 「はるか一千万年以上も昔のこと、銀河系のある惑星に、超知性汎次元生物のある種族が、人生の意味について、のべつ議論するのはもううんざりだと考えた。

 その答えを計算するために、ずば抜けたスーパーコンピューター、”ディープ・ソート”を建造した」

 ”人生、宇宙、すべての深遠なる疑問の答は?”、を導き出すために.....

 ディープ・ソートが、「七百五十万年かけて計算し出した「森羅万象の答えが?、生命、宇宙、その他もろもろについての深遠なる疑問の答えが.....、四十二」であった。

 サイエンスフィクションが出したこの答えは、悪しき冗談か、ブラックユーモアなのだろうか。
 
 自然界をもっとも厳密に演釈する『数学にも、「解のない問題」、「解があっても解けない方程式」、つまり答えのない問題も有る、という。

 古代ギリシャに、三大難問があった。

 角を三等分せよ

 円と等面積の正方形を作れ

 形が同じで体積を二倍にせよ


 これらの問題が、不可能と証明されたのは十九世紀に入ってからだという。


 ニーチェは、”神は死んだ”と言い、アインシュタインは、”神はサイコロを振らない”と言った。

 パスカルは、神は存在するか、しないかは不可解と言い、ならば、”神は存在するか、否かに賭けよ”と言う。

 「君がもし賭けに勝てば、すべてを得る。君がもし負けても何も失うものは何もない。それならばためらわずに、”神は存在する”と断言せよ。」

 ”神は存在するか” これこそ人類が抱える現代最大の難問かもしれない。

 
 前記事があります。よろしければどうぞ。

 グーグル、限りなき挑戦



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