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夏も近づく八十八夜 [季節]

 今日は八十八夜、茶摘みの日である。 茶畑の新芽の光り輝く緑がまぶしい。

夏も近づく八十八夜
 野にも山にも若葉が茂る
 「あれに見えるは茶摘みじゃないか
 あかねだすきに菅(すげ)の笠

日和(ひより)つづきの今日このごろを
 心のどかに摘みつつ歌ふ
 「摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
 摘まにゃ日本(にほん)の茶にならぬ」

 先人達は、立春から数えて88日目の今日、五月二日ごろを八十八夜として、いつしか茶摘みをするようになった。この日に摘んだ匂い立つ甘みのある新茶を飲むと長生きをすると言う。八十八歳は米寿で長寿を祝う日でもある。

 八十八夜は、旧暦の二十四節気、五節句とともに雑節の一つである。季節の移り変わりを暦の上で知る雑節は、節分、彼岸、社日、八十八夜、入梅、半夏生、土用、二百十日、二百二十日、の九つである。

 
 霜なくて曇る八十八夜かな    正岡子規

 五月のはじめ、何故か遅霜が発生した。「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などと言い、季節はずれの霜が降り、茶畑や果樹の新芽などに思はぬ被害を与えることがあった。八十八夜はそれを戒めた先人たちの知恵だという。

 今も、旧暦を暮らしに取り入れ月と太陽のリズムで、ユッタリと暮らす人たちがいる。

 旧暦は、土と暮らした先人たちが、まさに季節の移り変わりと自然のリズムを感じ取った悠々たる暦である。


 Youtube 茶摘み/八十八夜



 
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福寿草 [季節]

 【きのうきょう】福寿草 2009.3.3 08:08  宇都宮市 岡好(80)  わが家に春を告げる福寿草が咲いた。落ち葉の中から黄金色の花びらをのぞかせる。朝日が差す前はつぼんでいるが、花は陽光を浴びると思い切り大きく開き、日が沈むころにはつつましやかに閉じてしまう。まるで日照計のような花である。  この福寿草、十数年も前に正月飾りの白梅と寄せ植えにした3株ほどを日当たりの良い南斜面に移植したものだ。花は植生環境が気に入ったのか、年ごとに増え続け数10株もの群落になり、花数も多く今まさに爛漫(らんまん)だ。  寒さに弱い妻は素早く春告げ花を見つけ、「福寿草が咲いたわよ」と大声を張り上げる。幾つになっても、いや、年を重ねるごとに春の到来には夢があり、希望がわく。間もなくフキノトウが芽を出し、桜草が咲く。庭は本格的な春到来である。  花や芽から元気をもらって冬ごもりから目覚め、妻と2人で活動期にスタートだ。  その気構えがふつふつとわく-。


【きのうきょう】
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/090303/sty0903030808000-n1.htm


 「その気構えがふつふつとわく-。」 早春の陽だまりとぬくもりの中で、こがね色に輝く福寿草に元気をもらう。

 花言葉は、「幸福」と「長寿」だという。家族や友の幸せを願い、自らの健康にも感謝する。

 福寿草家族のごとくかたまれり   福田寥汀

 寄せ合って咲くこの花に、家族のきずなを見る。春の花は何故か黄色が多い。菜の花、たんぽぽ等、人は黄色い色に、ぬくもりや幸せを感じる。

 「幸福の黄色いハンカチ」という映画もあった。コラムニストのピート・ハミルがニューヨーク・ポストに紹介した実話、「幸せの明日へ」がその原作であった。


『刑務所を出所した男が妻の元に帰ろうとする話。男は、出所前に妻に手紙を出し「もし、自分をまだ必要とするならば、古いオークの木の幹に黄色いリボンを結んでおいてほしい」と頼んでいた。男はバスに乗って妻の家の前まで来るが、勇気がなくて、バスの運転手にオークの木を見てもらう。木の幹には100個の黄色いリボンが結ばれていた』  (Wikipedia より引用)


 「幸せの黄色いリボン」 1973年、ビルボードチャートの一位に輝くヒットソングにもなった。


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Youtube 動画再生/幸せの黄色いリボン



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光のどけき春 [季節]

「ひさかたの光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ」

 「古今集」 紀 友則

 冬の陽だまりに、人知れず咲く小さなタンポポを見つけた。

 けなげにも、もう春を感じて咲きだしたのだろうか。

 寒風に耐えて一輪、凛として咲くのがいい。

 
  『タンポポを見よ
  
  順調に行くものが

  必ずしも幸せではないのだ

  悲しむな

  立ちあがるのだ

  タンポポを見よ

  踏まれても平気で

  花を咲かせているではないか』 

  
   坂村 真民  「人生の詩 一念の言葉」より引用。


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