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「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず」 [社会]

 裏千家前家元・千玄室 人生とは何であるか
 「秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず、となり。この分け目を知る事(こと)、肝要の花なり」。世阿弥(ぜあみ)(1363~1443年?)が記した『風姿花伝(ふうしかでん)』の一節である。能楽などに関心を持たない方には何のことだと思われるであろう。秘するすなわち秘密にすれば花となり、秘密にしないと花とはなるはずがない。それだけのことだが、芸道における修業の大切さを言っているのである。少年期の花は一時的な花という。稽古に励むことができても、本当の花ではない。学問の道においては基礎を学び、それを応用できるまでの課程の時期である。

 引用記事全文
 http://www.sankei.com/life/news/131222/lif1312220011-n1.html


 裏千家前家元・千玄室 「人生とは何であるか」と問いかける。

 しかし、サマセット・モームのシニカルな箴言は、「人生は思い煩うことなく無意味である」という。

 人生は、長いようで短い。時間はあっという間に過ぎ去る。人生の意味を問うより、大きな志を持って、
情熱的に生き抜くことだ。

 そのために人生の助走期間は、多くの学びが必要なのだ。
 
 ”Boys, be ambitious. ” この言葉は、いつの世にも、夢と勇気を与え続けて来たに違いない。

 人生は、限りない挑戦と、戦いの大戦(おおいくさ)だと覚悟することであろうか。


 「攻めだるま」と言われた池田高校の名監督、蔦 文也さんが、よく口にしていた言葉がある。

 「基本に忠実に練習する子は、いつかきっと、ぱっと花開く」と言っていた。

 「ワシはバントとかコツコツ当てていく野球は嫌いなんじゃ。野球に理屈はいらん。思い切り、のびのび打ったらええんじゃ」 

 まさに人生は理屈ではない。自分を越え、鍛えて世界を俯瞰せねばならない。

 世界の王、長嶋は、人知れず練習に励んだ。長嶋は、障子の前で素振りをし、バットスピードが障子を共振させるまで打ちこんだと言う。

 王は電気を消した暗い部屋で、毎日人知れず1000回を越える素振りをしたと聞く。

 人の真価は、人の見ていない所で、いかに努力をするか、いかに真剣か、にあると言う。

 曽野綾子氏の最新刊に、「人間の分際」がある。「誰でも人生の終盤は負け戦」だと言う。「老年ほど勇気を必要とする時は無い」ともいう。

 スポーツ、野球、囲碁、将棋等々の大勝負を闘い抜いてきた勝負師達は、「勝敗の分かれ道、負け戦の99%は自滅、に近い」と言う。

 とまれ、人生の勝者は、やはり自分に打ち勝つ勇気を持った者達ではなかったのか。


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