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富士には月見草がよく似合う [国際]

 



 富士山、日本の象徴 信仰の対象、絵画・文学の題
 
古代から「国の鎮め」の神とされた富士山。静岡県などによると、平安時代初期には噴火を鎮めるために浅間神社が建てられるなど、富士山を遥拝(ようはい=遠く隔たった所から拝む)する「浅間信仰」が始まった。中村さんは「崇拝することで噴火という神の怒りを鎮めるとともに、高くそびえる活火山の富士山が、国を鎮める力を持っていると考えてきた」と指摘する。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/130502/trd13050200290001-n1.htm


 世界遺産 美しき富士の姿守りたい
 
富士山は当初、自然遺産としての登録をめざしたが、ゴミの多さが災いして国内選考段階で候補として認められなかった。文化遺産への発想の切り替えは見事ではあるが、ゴミ問題が解決したわけではない。  遠く仰ぎ見れば美しいが、近くで見れば幻滅してしまうようでは「文化」の名が泣く。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/130502/trd13050203120006-n1.htm

 「やるべきこと山積」 アルピニストの野口健さん
 
富士山を守るための「世界遺産」じゃないのか。鹿児島県の屋久島は世界遺産登録後、観光客が押し寄せ、ごみだらけになってしまった。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/130502/trd13050200330003-n1.htm

 「遠く仰ぎ見れば美しいが、近くで見れば幻滅してしまうようでは「文化」の名が泣く」 

 世界遺産への登録が見送られてきたのも、ゴミ問題が大きかったという。5合目までの車の進入も問題だ。スイスのように、電気自動車導入の環境対策も必要なのかもしれない。


 御坂峠の中腹、ここから見た富士は富士三景の一つであると聞く。

 ここに太宰治の「富士には月見草がよく似合う」という石碑がある。

 雄大な富士山の雄姿には、けなげな月見草の姿ががよく似合う、という、太宰の感想である。


 東京には、富士が見える富士見坂が24か所ほどあるそうだが、大半は、ビル等の林立で見えなくなっているという。

 Wikipediaによれば、「東京富士見坂は、良好な富士山眺望の得られる地点として2005年(平成17年)国土交通省関東地方整備局が選定した関東の富士見百景(128景)のひとつである。東京富士見坂は特定の一つの坂の名称ではなく、128景のうちの第53番として選定された以下の7つの坂・地点を示すものである」


 「1.目黒駅周辺

 2.青葉台地区

 3.大岡山地区

 4.田園調布周辺

 5.瀬田・岡本地区

 6.善福寺地区

 
 7.日暮里富士見坂」


  東京都庁の最上階展望室から東京が360度一望できる。再開発の美名のもとに、灰色のビルが林立し、視界の中に緑は殆ど見えない。

 眼下に、明治神宮が見下ろせるが、ここだけぽっかり鬱蒼とした森が広がる。

 時の先人達が100年先を見据えて植樹した鎮守の森である。先人達の叡智により明治の森は残ったが、その時代が掲げた教育や志は置き去りにされ、今、人心は大きな夢をなくした。


 富士山信仰もいいが、「三丁目の夕日」に映える富士の景観や鎮守の森が、庶民の暮らしを守ってきたことを忘れないでほしい。

 

 ライブカメラ富士山ビュー

 ホームページ
 http://www.pref.shizuoka.jp/~live/


参考図書

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