夢のあとさき [政治、経済]
昨年の11月末、神代植物公園でも、7年に一度という世界最大の花が咲いた。
この世界最大の花は、悪臭を放つという。坂村真民さんは、「美しい花より よい香りを持つ花がいい」という。
私は、早春に姿を見せず、馥郁とした春の香りを放つ、あの小さな沈丁花がいい。
民心を置き去りにし、国際信用、安全保障を損ない、国益を侵害し続けた民主党政権の3年間が終わった。まさに日本中に愚劣さと嘘まみれのあだ花を、まき散らした”夢のあと”であった。
何のことはない。寄り集まった輩達が、国を背負うに足る力量、見識、品格を備え持っていなかったのだ。
尖閣を国有化しても、この先、この国の守りをどうするのか、憲法9条につき「特に意見はない」などと対策も構想もないまま、いまだ迷走している。
(4)領土めぐる弱腰 尖閣危機「国境が形骸化」
引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121120/elc12112008200039-n1.htm
(5)政治とカネ 絶望…幻想だった「清潔」
引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121121/elc12112111300034-n1.htm
領土問題「中国、人々を憂慮させている」 玄葉外相が国際紙に寄稿
石原慎太郎前東京都知事が尖閣諸島を購入して構築物を建造する計画だったことを指摘した上で「日中関係を守るため、日本政府が代わりにとれた唯一かつ最善の選択であった」と強調した。
引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121121/plc12112111400006-n1.htm
尖閣国有化が最善の選択だとする、これほど間の抜けた独りよがりの論文を世界に向けて問うとは、愚の骨頂だ。こんな子供だましのような言い訳が国際舞台で通用するわけがない。 民主党は拙劣、幼稚な政権だと、中国は一笑に付すであろう。
野田政権は、胡錦濤国家主席の強い尖閣国有化反対要請を無視、国有化する前に、石原氏の国有化宣言を取り下げるべく説得するのが筋であった。 石原慎太郎氏一人を説得できずに、13億を超える民、中国を説得できるわけがない。
今日の反日拡大は、尖閣国有化が悪いわけではないが、胡錦濤国家主席のメッセージを無視、国家のメンツも名誉も踏みにじった野田首相の鈍感な対応、タイミングの悪さの結果だ。双方の国益の重大侵害の罪に値する。
(上)検証・民主党政権 国益が失われ続けた3年余
米国は「2030年代の原発稼働ゼロ」を柱とする野田政権のエネルギー政策への不信を強めているというのだ。 「野田政権が米国に事前に何も相談せずに決めたことが致命的だった。米軍普天間飛行場移設問題と同じぐらいの不信感を招いた」
民主党野田政権の浅はかさは、礼儀も見識もなき輩たちが、傍若無人、傲慢にふるまう身勝手さにある。
引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121121/plc12112107220004-n1.htm
(中)崩壊した「甘いマニフェスト」
あれから3年、当時の党の顔が次期衆院選のマニフェストに同意できずに21日、引退を表明した。民主党のマニフェストが名実ともに破綻した瞬間だった。
この日朝、都内で開かれたマニフェストをめぐる意見交換会でも、「原発ゼロ社会を実現する」とした原案に企業経営者から厳しい質問が飛んだ。
財源の裏付けのないマニフェストを断行すれば、破綻は最初から明らかだった。政治主導で予算を組むとした「国家戦略局」構想も空回りに終わった。
引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121122/plc12112222290012-n1.htm
マニフェストが甘かったのは事実だが、根っこは、民主党に群がる勉強不足、人間力もない輩たちが、政権交代のみをめざし、インデックス20009などという国家解体裏マニフェストを隠し持ち、国家観も、国家目標も無く、国家運営能力が欠落していたことなのであろうか。
(下)羊頭狗肉の社会保障改革
「これは国民と新しい政府との契約書、命令書。どうすれば実行できるか知恵を出してほしい」 就任直後の職員訓示でマニフェストを掲げ、こう要求した長妻氏は、厚労官僚との過度の対立で「省内の士気を著しく低下させた」(厚労省OB)。ミスター年金から一転、民主党の政権運営能力の未熟さを体現する存在となった。
引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121122/plc12112222310013-n3.htm
自民党が掲げる、憲法の不備を突いた集団的自衛権の論戦が活発化してきた。一国平和主義と決別すべき時代がやってきたのであろうか。
日本の自衛隊は、憲法上、軍隊ではなく、集団的自衛権の行使もできないという。
司馬遼太郎氏に「峠」という作品がある。武装中立を掲げながら、新政府軍と戦わざるを得なかった越後長岡藩家老・河井継之助の、散りゆくサムライの美学を描いた物語。
中国では、戦国時代に、戦(いくさ)は不条理だとし、戦乱の世に、他国への侵攻を否定し、戦乱を避け、平和を掲げ、兼愛、非攻を説く墨家という思想集団があった。しかし、国が侵略を受けるときは、国を守るためには戦わねばならないとした。
日本は一国平和主義、戦後民主主義を掲げ、平和を守るために、ともに戦うことをしない。
戦乱の中国、日本、かっての歴史に学ぶ教訓は多い。
基本思想(墨家十論) (Wikipediaより引用)
『兼愛 兼(ひろ)く愛する、の意。全ての人を公平に隔たり無く愛せよ。
非攻 当時の戦争による社会の衰退や殺戮などの悲惨さを非難し、他国への侵攻を否定する教え。ただし防衛のための戦争は否定しない。
尚賢 貴賎を問わず賢者を登用すること
尚同 賢者の考えに天子から庶民までの社会全体が従い、価値基準を一つにして社会の秩序を守り社会を繁栄させること。
節用 無駄をなくし、物事に費やす金銭を節約せよ。
節葬 葬礼を簡素にし、祭礼にかかる浪費を防ぐこと。
非命 人々を無気力にする宿命論を否定する。
非楽 人々を悦楽にふけらせ、労働から遠ざける舞楽は否定すべきであること。
天志 上帝(天)を絶対者として設定し、天の意思は人々が正義をなすことだとし、天意にそむく憎み合いや争いを抑制する。
明鬼 善悪に応じて人々に賞罰を与える鬼神の存在を主張し、争いなど悪い行いを抑制する。』
平和を守るためには、戦わねばならない。世界の若者たちが、紛争地帯で、平和のために戦い命を落としている現実をどう受け止めるのか。
戦争をなくし平和を守ろう、と唱えるだけで紛争は解決しない。
日本は、憲法9条を言い訳に、戦うことをしない。しかし、領土や自由を守るためには、立ち上がらねばならない時がある筈なのだ。
「100年兵を養うは、100年の平和を守るためだ」、山本五十六の言である。日本の自衛隊は、戦争をするための軍ではない。集団的自衛権に言及すると、戦争をするための改憲だといってかみつくが、決してそうではない。さらにシビリアンコントロール(文民統制)の定義も明確にせねばならない。
世界の友と連携し、国の明日を切り開く政権選択の時がやってきた。政治に携わる者たちは、ゆるぎない明日への道筋と信念を見せる時である。
相変わらず、尤もらしい言葉のみを呟き、人間力も、実行力もなく、明日への道筋も見せず、原発ゼロを唱えるような輩達には、国を背負う資格はない。賢い民たちの選択を見せる時がやってきたのだ。
参考図書
墨子 (ちくま学芸文庫) | |
森 三樹三郎 筑摩書房 2012-10-10 売り上げランキング : 425856 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
参考DVD
墨攻
兼愛・非攻などの思想を説き、墨子が築いた墨家であるが、鉅子(きょし)の尊称で呼ばれた指導者も、3代目・田襄子の代となると徐々にその体質を変え腐敗し、権力と結びつく道をとろうとしていた。 そんな中、大本である墨子の思想を貫こうとする革離は、趙軍に攻められている、趙・ 燕両国に挟まれた小国の梁城城主・梁溪からの依頼により、田鉅子の命に背いて単身梁城に乗り込み、趙の大軍を相手に梁城を守ることとなる。 墨家の協力が得られないまま、革離はたった一人で梁城の民をまとめあげ、巷淹中将軍率いる趙軍を相手に奮戦する。
墨攻 [DVD] | |
ジェイコブ・チャン アミューズソフトエンタテインメント 2009-01-28 売り上げランキング : 91282 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
何故かジャズ されどジャズ
スピリチュアル | |
チャーリー・ヘイデン チャーリー・へイデン&ハンク・ジョーンズ ユニバーサル ミュージック クラシック 2012-03-21 売り上げランキング : 143788 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2012-11-24 00:29
nice!(199)
トラックバック(0)