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良心と中道の不条理 [政治、経済]

 民主党政権が、選挙対策として、突然、今までなかった党綱領の作成、中道路線復権を言い出した。

 相変わらずの泥縄的発想からは、国の明日を切り開くためでなく、民主党の延命策にしかならない。


 お釈迦様は、ガンガー河に流れる丸太に例えて、中道を説いた。

 『そこでは、釈迦が丸太を比丘(出家修行者)に例え、その流れる丸太が

  こちらの岸に流れつかず (六根(六内処)に囚われることなく

  向こう岸に流れつかず (六境(六外処)に囚われることなく

 中流で沈みもせず (悦楽・欲望に囚われることなく

 中州に打ち上げられもせず (自我の妄執に囚われることなく

 人によって持ち去られもせず (社会性・人間関係(付き合い・同情)に囚われることなく

 人でないもの(鬼神)によって持ち去られもせず (神秘主義に囚われることなく

 渦に巻かれることもなく (五感による欲望にまきこまれることなく
 
 内部から腐敗していくこともない (偽り・欺瞞を隠して生きることがない

 ならば、海(悟り、涅槃)へと到達するであろう』、と説かれた。

 『』内、Wikipediaより引用。


 公に尽くし、国を背負う覚悟を持った選ばれし者たちが、まず心がけるべきものであろうか。


 民主で「中道」発言相次ぐ 三極と差別化狙うも両院総会はバラバラ
 
民主党は10年の結党時の基本理念で「民主中道の新しい道を創造する」と明記していた。その後、自由党合併など党の拡大とともに基本理念はうやむやとなり、今年8月に了承された党綱領原案では「民主中道」の表現を削除

 
野田佳彦首相が、武器輸出三原則の緩和や集団的自衛権行使の議論容認といった現実路線をとったことで、保守層からも一定の支持を得た

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121031/stt12103100070000-n1.htm

 政治部編集委員・阿比留瑠比 民主党が傾く「凡庸」路線
 
野田首相は今年2月の衆院予算委員会ではこう述べ、「権利はあるが行使はできない」という論理矛盾した集団的自衛権に関する政府解釈の見直し議論を歓迎する考えを表明していた

 
にもかかわらず、民主党内では10月に入り、菅直人前首相が見直し反対の考えを示したほか、細野氏も「集団的自衛権を言葉として振り回すことにあまり意味を感じない」と消極的な姿勢を見せた。

 
首相の持論を内部から否定し、国益よりも支持団体への配慮を優先するのが民主党の「中道」ということなのだろうか


 これは中庸ではなく凡庸である。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121104/plc12110403360001-n1.htm


 元首相・中曽根康弘 民主は「中道」に逃げるな
 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121109/stt12110903230000-n1.htm


 民主の「中道」は「大衆迎合の醜い姿」 自民・安倍総裁
 
自民党の安倍晋三総裁は7日午前、都内で講演し、政府・民主党が強調している「中道」路線について「自分の信念も哲学も政策もない人たちを中道の政治家という。堕落した精神、ひたすら大衆に迎合しようとする醜い姿がそこにある。つまり自分たちの考え方がない」と厳しく批判した。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121107/stt12110711070002-n1.htm


 人権救済法案 拙速な進め方は禍根残す
 
人権の尊重は普遍的な大原則である。だが、人権救済法案は、自由な社会を維持する上で弊害が多い。提出された以上、国会は「人権救済」の美名に惑わされることなく、法案の危険な本質を見据えて、慎重に取り扱うべきだ。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121111/plc12111103230006-n1.htm
 

 人権救済法案 強引な閣議決定おかしい
 
閣議決定に対し、自民党の林芳正政調会長代理は「なぜ、この時期なのか」と政府の意図に疑問を投げた。安倍晋三元首相も法案に対し「大切な言論の自由の弾圧につながる」と指摘した。石破茂前政調会長は以前、法案に反対としながらも、救済組織の必要性は認めていた。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120920/plc12092003160006-n1.htm


 無駄を省けば財源はある、と高らかに宣言した嘘まみれの詐欺政権が、今度は、左派色を隠すべく、中道政治を言い出した。日教組、自治労を支援団体に置き、中道とは笑わせる。

 国旗国歌を否定、教育の政治的中立はないという政権が、インデックス2009などという裏マニフェストを隠し持って、表向き中道政治を掲げても、最初から底が割れている。これが見抜けぬほど、国民はそれほどバカではない。

 相も変わらず、詐欺政権の根幹は変わらない。

 「中道なんていうのは一番中途半端。物事を決められない今の民主党の状態を表している」、と橋下氏は手厳しい。


 国を背負わず、信念も持たず、私利私欲で政権に群がる大衆迎合路線、パフォーマンスにあやかる民主党の輩たち、中道を言うなら、まず良心を問へ、と言いたい。

 憲法9条を隠れ蓑に、一国平和主義、戦後民主主義等を掲げ、国旗国歌を否定する民主党政権は、安全保障、領土問題、自衛権で混迷を深めた。

 党綱領も持たず、「9条」に関し、「党としてまとまった意見はない」とする民主党では、国家主権、特に領土を守り抜くことは不可能だ。

 尖閣を国有化したまま、その後何ら有効な対策を講じられないでいる。中国の周到且つ狡猾な攻勢に、無為無策、お手上げ状態の政権は混迷を極める。

 今、世界の友と連携すべく、集団的自衛権、憲法改正を問う人たちこそ、国を憂う良心、良識を持つ正論派であろうか。少数意見の中には、真理が無いという法はない。
 
 国家観を持たぬ民主党が装う中道政治のパフォーマンスによっても、この少数の良心的正論派の声がかき消されることはない。

 
Youtube 青山繁晴 良心派は社会の少数派である、という不条理。




参考図書

民主党「裏」マニフェストの正体―水面下で進行する危険な法案
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