30年テロ戦争と無人機攻撃 [国際]
米国の無人機による攻撃は国際法違反か、法律専門家の見解対立
引用記事全文
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2769328/6353981
関連情報 NHK スペシャル
「貧者の兵器”対“ロボット兵器」
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http://www.nhk.or.jp/special/onair/101017.html
「パキスタン/激化する無人機攻撃の波紋」
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http://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/600/53028.html
アフガン、パキスタンから遥か遠く、地球の裏側、アメリカから無人ロボット機を操り、タリバン、アルカイダ組織の拠点を攻撃する。コンピューター操作の無人機は、それこそゲーム感覚でテロ組織の殺害目的に使われているという。
「互いの姿の見えない戦場で対峙する究極の“非対称戦争」、これは許されない。
このテロ紛争の中に、イスラムの大義、大国の正義が許されていいということはないだろう。マイケル・サンデル氏に聞いてみたい。
武装勢力の資金源はどこから来るのだろうか。 石油、武器、弾薬利権、大国の横暴等により、純粋な民族の独立という願いは届かない。
世界をめぐる金融恐慌、民族紛争、その真相は、常に深い闇のなかである。
アフガニスタン、1950年代ごろまで、この国は緑豊かで、農業と牧畜で暮らしが成り立っていたという。
その後の世界的な地球環境悪化による干ばつと、内戦による灌漑施設の破壊、ソ連軍の侵攻、その後の多国籍軍とタリバンとの戦闘などで、森林や野生動物は激減、国土は荒廃、砂漠化した。
もはや、旱魃地域ではケシ栽培以外に生計を立てる手だてはないところへ追い込まれている。世界のアヘン市場に出回る90%以上がアフガニスタンで生産されるという。このアヘン市場を押さえているのがタリバンである。
この国の貧困の現況は、われわれの想像をはるかに超える。大半を国際援助に頼り、国民の3分の2は、1日2ドル以下の生活を強いられ、幼い子供たちの9人に1人は、1歳の誕生日前に亡くなり、6人に1人は、5歳を越えて生きられないという。
「オバマ政権は、テロとの戦いの主戦場を、イラクから、アフガンへ移すという。タリバン掃討作戦である。タリバンは、パキスタンのイスラム原理勢力とのつながりが強い。新たにイスラム原理主義勢力タリバンが権力を握り、パキスタンの核兵器を手にするという「最悪のシナリオ」だけは避けたい」、ともいう。
「英シンクタンク、オックスフォード、リサーチグループなどは、米国のイラク、アフガン等「対テロ戦争」の泥沼は30年以上続く可能性がある」、と指摘している。 (「」内、msnサンケイニュース)
国際社会も、アメリカも、テロとの戦いを掲げ、一体何を守り、何を救済しようとしているのだろうか。
この国の貧困の元凶を解決せず、テロや紛争を根絶することはできない。アフリカをはじめ、気候変動による干ばつが貧困の大きな要因の一つであるならば、気の遠くなるような作業でも、森林と水資源を再生し、人間と野生動物が共生できるような環境国土を作るのが先決ではなかろうか。
戦はねばならないのは、人間同士ではなく、自然との戦い、共生ではなかったのか。
参考図書
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タリバン―イスラム原理主義の戦士たち | |
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