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路上ライブ509回/夢をなくした世代へ [社会]

路上ライブ509回/夢をなくした世代へ

毎週金曜の午後10時半過ぎ「夢をなくした世代に贈る歌」
を通して、路上ライブを続ける先生がいる。

フォークデュオ「T‘z」を結成した、都立高の現役男性教師
2人組、斎藤雄輔さん、服部健太郎さんのお二人である。

 お二人の、教育に、子供たちに、社会に立ち向かう姿勢に
頭が下がる思いである。

JR荻窪駅、ルミネ前路上で10年、雨の日も、台風の日も
一週も休まず続けるライブがこの30日で509回を数える。

『みんなしっかり勉強しているかい

 授業でやることだけが勉強じゃない

 成績は気になるヤツが気にすればいい

 もっと大事なことはたくさんある
 
(「学校へ行こう」)

2人が「路上」を選んだのは「出入り自由の交流の場」を作り
たかったから。「ここへ来れば必ず先生がいる、仲間がいる」
そんな場所だ。

広場には足を止めるサラリーマンのほか、卒業した教え子たち
や、6年前に出版した著書『路上』を読んだ人たちがやってくる.

高校を中退した教え子の少女がいた。ひょっこり路上へやって
きて、歌を聴いて「先生、よかった」と言って帰っていった。

翌週、彼女は自ら命を絶った。

 「モデルみたいにかわいい子だった。うつで薬を飲んでいた
ことは聞いていたけれど、何を引きずっていたんだろうね」

 服部さんは「いのち」という歌を作った。


 なにがあってもきずつけないで

 ひとのこころからだどちらも

 たいせつにいきよう

 たしかにいきにくいじだいだけど

服部さんは「ここへ来れば俺たちがいる、誰かがいるという
場所を作りたかったから、やめられない」。

 かつての教え子たちが忘れたころに「まだやってたんだ」
と顔を出す。「継続は力なり」。最近すっかり聞かれなくなった
言葉を思い出す』

  (『』内 産経新聞 引用)

彼女がいた場所には、いまは誰もいない。ぬくもりすらない
のだろうか。救いの手は届かなかった。

友が、仲間が、家族がいることを、そして帰るべき場所があり、
明日が来ることも忘れないでほしい。彼女も何かを背負って
闘ったはずである。 悲しい時代とは言うまい。

生き抜いてほしい。

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コメント 8

春分

何にしろ、何かできることをしようとする人は、どんな人も、
とりあえず、一緒に明日をつくる仲間なんだと思えるんだけども。
迷う人の方が多いかもしれないし、聞くべき声が聞こえない人も
多くいると思います。まずは思うだけですが。
by 春分 (2009-01-31 18:53) 

mimimomo

こんばんは^^
こんな方たちがいらっしゃる事すら知りませんでしたが、
凄いですね~ 雨でも台風でも・・・恐らく雪が降ろうとも。。。でしょう。
実行力があるって素晴らしいいですね~  わたくしも、少しでも
何か発信できれば良いけれど~ せいぜい家族に向ってだけかしら(--;
by mimimomo (2009-01-31 20:00) 

ララアント

素晴らしいお話ですね。。。
フォークデュオ「T’z」
こんな先生に教わり学んでも・・・
生きにくい時代・・・やるせないですね!!

by ララアント (2009-01-31 20:40) 

aya

ここへくれば誰かが居る・・・独りの人が多いのかなぁ。
凄く心理を突いた言葉ですね、  誰かが居る・・の誰かに
なって欲しいですね こんな悲しいことを考えなきゃいけない
若者には(*'ー'*)
by aya (2009-02-01 00:50) 

斗夢

一生懸命生きる先生(人というべきかも)が
いらっしゃるんですね。
自分のためにも、他人のためにも。
by 斗夢 (2009-02-01 06:42) 

SilverMac

70歳を過ぎて鬱で自死しました。周りから見れば、普通に幸せのように思えたのですが。
by SilverMac (2009-02-01 09:47) 

asahama

独りではない、ことが分かればずいぶん楽になりますね。
by asahama (2009-02-01 12:21) 

せつこ

明日の迎えるために、今日という日を無駄なく楽しんでいます。
by せつこ (2009-02-01 13:37) 

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