真実を見抜く

　ことばに託された真実見抜け、と題した、立命館大教授　
加地伸行氏の主張がある。

　『国会論戦で、与党、野党ともに、「広辞苑」を引いて議論
したことに驚いた。

　辞書の単語の説明文を「完璧に正しい定義」として、相手
の言い分にケチをつけているだけのこと。

　辞書における単語の説明文は、ただ便宜的に一応のこと
を書いたものにすぎず、なんの権威もない。

　学術的世界では、「辞書にこうだから」というような援用は
絶対にしない。

　もしそういう引用をしている者がいたとすれば、その人は
正規の学問的訓練を受けたことのないド素人である。

　政治家は学者ではないからと言えばそれまでだが、程度
の低い議論と言わざるを得ない』

　『』内、産経新聞、「古典個展」より引用。

　　NHKの定額給付金の世論調査アンケートは、「評価する」
が40%、「評価しない」57％である。

　加地教授は、このデータをこう読む。

　「評価しないと言うのなら、57％の人は給付金を辞退する筈
である。いや、辞退すべきである。

　しかしそういうことにはならない。ほとんど全員が給付金を
受け取る。

　つまり、こうした調査は言葉の遊戯に終わるだろう、という。

　　加地教授は、言葉に託されている真実や意図をしっかりと
見抜く力を日本人は持ってほしい」と言う。

　天下の詭弁、というのがある。

　日本の、自衛隊は軍隊ではない、集団的自衛権は保有して
いるが、行使はできない。

かって、日本の常識、世界の非常識、と言った評論家がいた。

　 戦後60年、日本は、この奇妙な非常識の中で生きている。


　おすすめの本


　

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タグ：言葉の遊戯 常識と権威

コメント 8

テレビに映る政治家は薄っぺらい言葉を並べて、威厳もなにもあったもんじゃない・・・と思ってしまいますが、そういった場面しかマスコミは写さないんでしょうね；；；；


by janvierm (2008-11-28 09:21) 

こちらの本、とっても興味あります！
時間を作って拝見してみようかと☆
by お茶屋 (2008-11-28 10:11) 

定額給付金のアンケートの件は、飛躍しすぎの気がしますね。
by よしあき・ギャラリー (2008-11-28 11:01) 

こんにちは＾＾
国会議論は分かっていてやっている側面があるような気が・・・
センセイ方は時としてズルイですから。
しかし言葉に託された真実と言うことでは、市井の隅々にもありますね～　
それとて分かっていて知らぬ振りと言うのも。
加地伸行と仰る方、ちょっと一面だけを見すぎていらっしゃるような。

by mimimomo (2008-11-28 13:44) 

ここ数年の政治は温かい目で？みると
人生始って以来の身近なものに感じ(^.^)
厳しい目（コレが普通だろうが）でみると、
何とも政治家の権威を落しめる毎日なのか。
首相の権威は紙よりも薄く成ってしまったのでは？
薄くてイイのは携帯だけ(^^ゞ
by 甘党大王 (2008-11-28 15:19) 

定額給付金の件は見苦しい対応が続いていますね、白紙撤回できないのでしょうか？
by Azumino_Kaku (2008-11-28 15:52) 

政治家は行動を見るから、余計に言葉も陳腐に
聞こえるんですね、派閥しかない日本の政治は
もう結構です(;O;)　　と思います(^^)v
by aya (2008-11-28 21:53) 

上げた足　の取り合いではいつまでたっても一歩を踏み出せません・・
by solty (2008-11-29 12:04)