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金融危機の連鎖 [政治、経済]

 米国発の金融危機は、ついにアイスランド経済を直撃する。

 「欧米政府が、金融機関に大規模な公的資金注入を決定
するも、世界の株式市場は乱高下が続く。

 金融危機の影響はすでに実態経済に及び、米国のみ
ならず、世界同時不況が現実味を帯びてきた。
 
  人口32万人、世界最北端の島国、小さな金融大国と
言われたアイスランドが金融危機の激震に揺れている。

  1970〜80年代には、基幹産業は漁業で、欧州最貧
国であった。

 90年代にはいり、経済の安定化を図るため、市場自由化
と民営化を進め,金融特化経済に舵を切った。

 そのため、海外からの資本流入が続き、低金利の海外
で金を借り、高金利のアイスランド銀行に預けるという図式
になった。

 建設ラッシュが続き、2004年には、1人当たりGDOP
で世界6位につけた。

 国内では好景気なるも、インフレが起き、金利が引き上げ
られ、ついにインフレ率14%、政策金利は15.5%にもなった。

 そこで、バブル崩壊、自国通貨暴落である。

 高金利政策は、低金利の外貨建てローンで住宅を購入、
投資目的で2戸目を買う例が目立った。住宅価格の下落と
為替差損に見舞われ、こうした人々は自己破産するしかない。

 自国通貨クローナが、6日、対ユーロで30%急落。ハーデ
首相は、「国家崩壊の危機」を訴え、議会は全ての国内銀行
を国有化する法案を可決した」
 
 (以上、MSN産経ニュース一部抜粋)

 米国のITや、サブプライムローン、日本の不動産バブル等
金融特化経済の行き着くところは常に「破綻」である。

 実体を伴はない、見せかけの信用供与と付加価値は、崩壊
して当たり前である。

  主要8ヶ国(G8)首脳の緊急声明にもかかわらず、金融危機
の連鎖を断ち切るのは容易ではない。

 何がおかしいのか。経済の仕組みなのか、社会の仕組みなの
か、それとも人間の欲望の果てなのか。

 アイスランドは「元の漁業国に戻るしかない」の皮肉も出始めて
いるという。

 ブータンのように、生き残りを賭けて、世界のグローバル化の
潮流を拒否、足るを知る経済を守った。

 そうであれば、やはり原点は、汗を流して働く実体経済と、身の
丈をわきまえた暮らしに立ち帰ることではなかったのか。

Youtube 米国発金融危機、動画再生








 

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コメント 3

SilverMac

「実業」の意味をもう一度確かめる必要があるでしょうね。
by SilverMac (2008-10-19 15:50) 

斗夢

日本はこれからも構造改革をするそうですが、
何をどうしようとしているのか見ていきたい^^。
by 斗夢 (2008-10-19 17:51) 

yakko

地に足をつけた生活が大事ですね(^。^)
by yakko (2008-10-19 20:52) 

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