人の上に立つ者の覚悟 [社会]
「君に伝えたい、日本」 産経新聞 シリーズ記事より。
明治維新140年記念シンポジウム、10/25日開催にあた
り、慶応大教授 福田和也氏は、「武人の遺書が語るもの」
と題した記事を寄せた。
『明治43年、山口県新湊沖で潜航訓練中の海軍六号潜水
艇が海水の浸入によって浮上できず、沈没、佐久間勉艇長
以下14名が死亡するという事故が起きた。
引き上げられた佐久間艇の状況に世界が驚いた。
佐久間艇長は司令塔で指揮をとったまま、機関中尉は
電動機の前に、機関兵曹は機関の前に、舵手は操縦席
に就いたまま14名の乗組員がすべて各自の部署を守って
息絶えていた。
死を前に取り乱した様子はなかった、という。
収容された佐久間艇長のポケットから、遺書が発見され
た。沈没後は電灯も消え、酸素も刻々と費消され、絶望の
中で佐久間艇長は遺書をしたためた。
遺書は、まず艇を沈め部下を死なせてしまったことを詫び、
部下が最後まで沈着冷静に任務に尽くしたこと、沈没の原因
とその後の処置について書き、最後に明治天皇に対し部下の
遺族の生活が困窮しないように懇願している。
死の恐怖と向き合いながら、こうした遺書をしたためられた
のは、まことに感嘆するよりない。
夏目漱石は、佐久間艇長の遺書を国家の一大文書だと
受け止めた』という。（産経新聞 武人の遺書、より抜粋）
我々は、まさにこの「人の上に立つ者の覚悟」の前に、身
が引き締まる思いである。武人たるもの、自らを律し、部下
を思う心は、時代を越えて変わらずに受け継がれて行って
欲しい。
この沈着冷静な行為と遺書は、世界の称賛を浴び、当時、
イギリス海軍では教本に、アメリカ国会議事堂には遺書の
コピーが陳列された、という。（Wikipedia 参照）
読書（参考書籍）
明治維新140年記念シンポジウム、10/25日開催にあた
り、慶応大教授 福田和也氏は、「武人の遺書が語るもの」
と題した記事を寄せた。
『明治43年、山口県新湊沖で潜航訓練中の海軍六号潜水
艇が海水の浸入によって浮上できず、沈没、佐久間勉艇長
以下14名が死亡するという事故が起きた。
引き上げられた佐久間艇の状況に世界が驚いた。
佐久間艇長は司令塔で指揮をとったまま、機関中尉は
電動機の前に、機関兵曹は機関の前に、舵手は操縦席
に就いたまま14名の乗組員がすべて各自の部署を守って
息絶えていた。
死を前に取り乱した様子はなかった、という。
収容された佐久間艇長のポケットから、遺書が発見され
た。沈没後は電灯も消え、酸素も刻々と費消され、絶望の
中で佐久間艇長は遺書をしたためた。
遺書は、まず艇を沈め部下を死なせてしまったことを詫び、
部下が最後まで沈着冷静に任務に尽くしたこと、沈没の原因
とその後の処置について書き、最後に明治天皇に対し部下の
遺族の生活が困窮しないように懇願している。
死の恐怖と向き合いながら、こうした遺書をしたためられた
のは、まことに感嘆するよりない。
夏目漱石は、佐久間艇長の遺書を国家の一大文書だと
受け止めた』という。（産経新聞 武人の遺書、より抜粋）
我々は、まさにこの「人の上に立つ者の覚悟」の前に、身
が引き締まる思いである。武人たるもの、自らを律し、部下
を思う心は、時代を越えて変わらずに受け継がれて行って
欲しい。
この沈着冷静な行為と遺書は、世界の称賛を浴び、当時、
イギリス海軍では教本に、アメリカ国会議事堂には遺書の
コピーが陳列された、という。（Wikipedia 参照）
読書（参考書籍）| 佐久間艇長の遺書 | |
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日本での扱いの方がよほど貧弱のようです。
今の世のおえら方に知ってもらいたいですね。
by よしあき・ギャラリー (2008-10-04 05:37)
戦争のこととなると、見境なく凶悪な軍国主義、見るな聞くな教えるなと騒ぐ愚か者が多すぎるのですよ。
この精神力の凄さ、それを支えた報国の心、『靖國で会おう！』と魂の帰る場所を信ずることの意味。
きちんと考え、それを活かして社会の幸福につなげていくことが大切なのですが…日本社会がここまで不自然な『戦争アレルギー』を抱えることになった理由は何なのでしょうね。
by にすけん (2008-10-04 09:34)
感動ですね～
今の時代に起きたら、どう評価されるんでしょう。
上に立つものの人間性で、括られますね。
一つ取り上げると、
遺族の生活が困窮しないように・・遺書に書かれているように、
部下１人には数人の扶養家族がいる事を常に頭に入れ、
その人間１人を丸ごと受け止め、適任の部署を与え力を発揮させる。
これは本人のみならず、家庭も潤い、循環して職場も円滑になる。
それが出来るのは上司の人間性と、自分が責任を取るという覚悟ですね。
なんて、偉そうに言ってますが、勤め人の妻を長年やっていると、
上司の資質などつい考えてしまいます。笑ってください。
by 風子 (2008-10-04 10:30)
国会議員始め国の要職に就く人に
しっかりと読んで欲しい～
by 侘び助 (2008-10-04 10:41)
それに引き替え 今の海上自衛隊はトホホですね。
by yakko (2008-10-04 11:34)
こんにちは、
今日のお話感動しました。人の上に立つ者の覚悟は
そうあって欲しいですね。
今の日本の上に立つ者の覚悟はどうなんでしょうかね。
by 吉之輔 (2008-10-04 13:54)
こんにちは＾＾
ほんとうに素晴らしいお話！
今は上に立つもの自らが悪いことに手を染めて、
怒りを通り越して、、、涙が出てくる。
by mimimomo (2008-10-04 14:49)
お久しぶりです。
やっとネットが開通したので～。
また仲良くしてくださいませ。
by ゆきぽん (2008-10-04 15:27)
小学生の頃、教わりました。
by SilverMac (2008-10-04 19:40)
今日はあえて、コメントしません。
難しい問題ですから。。。。
by こうちゃん (2008-10-05 00:50)
胸がつまるお話しですね。不謹慎かもしれませんが、スパイダーマンの「大いなる力には大いなる責任が伴う 」という台詞を思い出しました。
by ゆき (2008-10-07 08:21)
本当に追い込まれたとき、こんな風に毅然として優先順位を間違わずに大切な事を言い残すためには・・・・・
今の私ごときには想像がつきませんね。
by STEALTH (2008-10-07 17:23)