SSブログ

ユダヤ流ジョーク [社会]

 ヘルム出身の下男が、

 「この瓶に一リットルの酒を買って来いとおっしゃい
ましたが、全部は入りませんでしたので、残りは裏の
へこみに入れて持ってきました」

 こういって、主人に栓もしていない瓶をさかさまにして
差し出した。

 「この大馬鹿者、残りの酒はどこにあると思うんだ」

 主人に怒鳴られた下男は、さも不審そうに瓶をまた
ひっくり返した。


 このユダヤ流ジョークのタイトルは、「死んでも直らない男」
である。

  馬鹿とは、「鹿をさして馬となす」という中国の故事らしい。

 秦の趙高が、二世皇帝に鹿を馬と言って献上した。

 皇帝が「鹿ではないか」と群臣に尋ねると、趙高の権力を恐れた
群臣が「いいえ馬です」と答えたという故事。

 鹿を鹿と言った者は、趙高により処刑されたという。

 ここで言う馬鹿とは、権力に屈するものなのか、屈しない
ものなのか。

 ソクラテスも真理を曲げず、権力に屈せず死刑になった。

 ソクラテスは、馬鹿ではなく、賢者であった。

 概ね、日本であれば、このジョークのタイトルは、

 「馬鹿は死ななきゃ直らない」であろうか。

 生まれ変われば、馬鹿は直るか、という救いがある。

四角四面、とかくこの世は生きにくい、つらい世の中
である、という。

 時として、真理を曲げても、処刑されず、生き残るため
の知恵や方便は必要なのかも知れない。




 
ユダヤ最高のジョーク (知的生きかた文庫)
ユダヤ最高のジョーク (知的生きかた文庫)ザルチア ラントマン Salcia Landmann 和田 任弘

三笠書房 1994-06
売り上げランキング : 616258

おすすめ平均 star
star世の中にジョーク数あれど

Amazonで詳しく見る
by G-Tools
 

 
タグ:ジョーク
nice!(34)  コメント(9)  トラックバック(0) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 34

コメント 9

吉之輔

ソクラテスは別にして、「馬鹿は死ななきゃ治らない」・・
> 時として、真理を曲げても、処刑されず、生き残るため
の知恵や方便は必要なのかも知れない。

今の世の中そうならざるを得ないでしょうね。生きていこうとすればね。
by 吉之輔 (2008-08-27 13:01) 

ゆき

アウシュヴィッツで生き残る為にあらゆる智慧を働かせ、なんとか命を繋いで今に世代を残しているユダヤ人もいるように、生きる智慧の方が大切だと思います。

by ゆき (2008-08-27 17:13) 

ゆき

ちなみに、アウシュビッツで生き残ったひとは、「愛」「美」「夢」のいずれかを持続した人だったと結論付けるものがあるそうですね。

by ゆき (2008-08-27 17:20) 

MOCOMOCO

馬鹿・・・中国の故事からきていたのですね。
「権力に屈するものなのか、屈しないものなのか。」
深く考えさせられるお言葉でした。

by MOCOMOCO (2008-08-27 18:47) 

mimimomo

こんばんは^^
白を黒と言うことの出来ないmimimomo
馬鹿と一緒に処刑されるか・・・
世渡りが下手なんですね~
by mimimomo (2008-08-27 19:46) 

k-sakamama

記事とは関係ありませんが、
3333niceでした。(笑

by k-sakamama (2008-08-27 20:29) 

Susanoo

ご訪問ありがとうございます。
また伺いますね。
by Susanoo (2008-08-27 23:04) 

yakko

はじめの話は笑えましたが
独裁者の話は笑えませんね。
自由にものをいえる今の時代に生きて
良かったと思います(^。^)
by yakko (2008-08-28 16:06) 

STEALTH

言葉のアヤのような屁理屈で申し訳ないですが・・・
馬鹿は時代に求められ、愚直は時代に切り捨てられる、と考えています。
今、重宝されているのはトレーニングされ経験を積んだ馬鹿かと。
それを目指しています。
by STEALTH (2008-08-29 21:00) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。