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沈黙の楽曲 [社会]

 
 民主党という政党の歴史的役割は終わった
 
「政治生命を懸ける」と述べていた野田佳彦首相が消費税増税法案の衆院通過まで漕(こ)ぎ着けた点は評価したい。なにしろ、これまでの民主党政権は「有言不実行」の極みだった。鳩山元首相が普天間問題で「最低でも県外」と公言し撤回したことに象徴されるように、大言壮語の揚げ句に結果が伴わない政治が続いた。そうした流れを断ち切って、野田首相が消費税増税を成し遂げようとした一貫した姿勢は是としなければならない。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120627/stt12062703080002-n1.htm


 造反57人「与党の責任感欠如の表れ」 山口公明代表
 
山口氏は「民主党が政権を担当し続けていく正当性はなくなった。厳しく信を問うことを求める」と述べ、衆院解散・総選挙を求める考えを強調した。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120626/stt12062617410019-n1.htm

 みんなの党・渡辺代表「党分裂して信問え」 小沢氏ら造反者との連携は否定
 
 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120626/stt12062618000020-n1.htm

 「民主党に魅力はない」「内閣を成敗しなければ」 関連法案衆院通過 コメント集
 
 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120626/stt12062620580030-n1.htm

  「こんなひどい政党があるのか」漫画家・黒鉄ヒロシ氏
 
「こんなひどい、えたいの知れない政党がこの世にあるのかと驚いた。マニフェストとは何だったのか。民主党は嘘つきなのではなく、単に頭が悪かっただけだったことが分かり、国民は唖然(あぜん)としている。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/120626/stt12062618090023-n1.htm

 国民置き去りの政争茶番劇に明け暮れた民主党野田政権。増税法案に、心から、心から、心からの賛成を、お願いしたのは、国民へ、ではなく、身内の党員達へ、であった。

 野田首相は、政治生命を賭けた増税法案に反対した57人は、除籍処分とし、また、造反党員達は、離党の覚悟を表明すべきであろうか。処分も甘い、党内野党で改革するなどと身勝手な言い分が通るようであれば、民主党は、国民からの信頼は完全に消え失せるであろう。

 鳩山前首相以下数名のコメントによれば、造反はしたが、離党するつもりはないという。幼い子供が欲しいものが手に入らないと、大道にひっくりかえって泣きわめく様子とそっくりだ。

 首相が「政治生命を賭ける」といった法案を反対して、党に残るとはどういうことか。半端な覚悟で、自己保身に汲々とする哀れな輩たち。国民より、まさに「自己の生活第一」なのだろう。

 民主党はこの3年間、何をしてきたのか。迷走と混迷の決められない政治を続け、民心を裏切り、国益と安全保障と国際信用を損ねた。


 無私を忘れた為政者たち、沈黙の楽曲が聴こえるか!

 
 アメリカの現代音楽作曲家、ジョン・ケージ(1912~1992)の作品に、有名な「4分33秒」という沈黙の楽曲がある。

 音楽は、音のゆらぎと沈黙より成る、という。 音楽の、音律と音階は、数学とゆらぎと密接な関係を持つと言はれる。ジョン・ケージが追及したのは、不確定と偶然の技法だという。何故か、キノコ研究による博士号を持ち、晩年、稲盛財団が創設した京都賞を受賞した。

 ピアニストが、コンサートホールのステージに登場、静かにピアノの前に座る。

 しかしピアニストはピアノの前に座ったまま、楽譜は見るが何も弾かない。長い沈黙の時間が過ぎ、ピアニストは席を立ち退場する。 4分33秒の沈黙の時が流れた。

 「4分33秒」の楽曲の演奏の一部始終だという。しかも、CDも楽譜も出ているという。

 実際にこのコンサートホールに、身を置いて、「4分33秒」の沈黙の時間を体験しないと、この音楽の意味はわからない。

 一般に、ピカソの絵も解説があって初めてわかる。この音楽も解説があれば、解るのだろうか。

 しかし解説を聞いて理解しても、それは音楽を受け入れたことにはならない。音の魔術師、ドビッシーのピアノ曲は、理解するための解説はいらない。ドビッシーは音の「沈黙(間)」を見事に表現する。

 ジョンケージは、「無音の空白を聴きとる」という4分33秒の沈黙で何を聴かせたかったのだろうか。
 

 沈黙を聴く、ということがあるのかもしれない。

 三宮麻由子さんは、鳥の声で空の高さを知る、という。都会の雑踏、野原、森、山、海には、耳を澄ませば自然が奏でる音楽が聴こえる。自然の音楽は心を和ませるが、現実の中にある音は、心地よい音ばかりではない。

 五感を研ぎ澄ませば、政争に明け暮れる政治への不信の叫びが聞こえる。白けた茶番劇はもうたくさんだ。

 
 沈黙の中に聞こえる音楽は、心地良い癒しの音楽だけではない。テロ、民族紛争の不協和音、勝者の高笑い、弱者の悲鳴、貧困の悲惨、世界のあらゆるメッセージが聞こえるはずである。

 世の為政者たち、沈黙のメッセージに耳を傾け、解決に向けた手だてを立てるべきである。民主党政権、よく耳を澄ますがいい。尤もらしい奇麗事を言はずに、原発再稼働、普天間基地、八ッ場ダムをはじめ、切り捨てられた人々の沈黙の痛みに耳を傾けるべきであろう。

 造反劇の後に聞く民主党の言い分は、国家運営より、党の分裂回避、政権維持の方策重視の言い訳でしかない。

 政権運営というピアノの前に座って、何も弾けない浅はかで覚悟もなき為政者たちは速やかに退場すべきではなかろうか。


沈黙の向こうに聴こえるのは、破たんへの序曲ではなく、明日への希望の光であって欲しい。

Youtube 動画再生  ジョン・ケージ








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