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選ばれし者たちの義務 [国際]

ノーブレス・オブリージュ、英国貴族の高貴な身分に
課せられた義務である。
 
貴族たちは、国を守るため女王に忠誠を誓い、率先して
戦った。たとえ命を落としてもそれは名誉であった。

 スイスは、1859年に傭兵制度に終止符を打つまで、同盟国
へ傭兵を送り込んでいた。 人間以外に輸出するものがないくらい
貧しい国であったという。

 送り込まれた国々に別れて、雇われた国へ忠誠を尽くし、自国
の傭兵同士が戦う悲劇まで経験し、自由と忠誠を守り抜く国家の
歴史を築きあげて来た。

 今、日本の若者たちは、戦う気概も、国を守る気概も薄い。

 年金や、医療の先行きを心配する若者は多い。自分の将来は心配
するが、国の将来までは手が回らないらしい。  

若者だけではない。教育も政治からも「国」の意識が欠落している。

 この国が侵略されたら戦うか、の質問に、

戦わない

 逃げる

 降参する

 であった、と聞く。

 かって、ケネディー大統領は”国が何をしてくれるのではなく、
国のために何ができるかを問いたまえ”と説いた。

 繁栄の時代に犠牲を、貢献の先にある未来を説いた。  

日本は、世界の友の支えにより、衣食住の三つを満たす世界
でも数少ない国の仲間入りをしている。

 世界は、紛争と貧困に満ちている。

 国を守る、平和を守る、世界の友に貢献するとは、どういうこと
なのか、あらためて考えてみたい。

 ノーブレス・オブリージュ、世界の友に手を差し伸べる義務は、
英国貴族だけのものではない筈である。





「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは (小学館文庫)
「武士道」解題―ノーブレス・オブリージュとは (小学館文庫)李 登輝

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タグ:貢献 義務
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コメント 8

Azumino_Kaku

国際社会の中で、私たち日本人に求められているのが、このことかもしれませんね。
by Azumino_Kaku (2008-08-15 15:28) 

yakko

この国の行く末はどうなるのでしょう(>_<)ゞ

by yakko (2008-08-15 18:04) 

ゆき

全てに通じますね。
先ずは与えよ。

by ゆき (2008-08-15 20:02) 

香雪蘭

平和な社会で育ってきた過程で、
国のために尽くすという意識は
いくらか薄まってきているのでしょうね。

それでも自分は大切だろうし、
そういうところを上手く国が利用していけたら
理想的な社会になるのでしょうか。
by 香雪蘭 (2008-08-15 20:21) 

吉之輔

良いお言葉ですね。
前にも書いたと思いますが、日本は国家ではは無くなった居るようです。敗戦後から、米国の属国、今様子が変わってきた野端しかです。
そろそろに日本の対米、対中にしっかり取り組まなければね。最悪なのは首相、外務省でしょう。対外的にはね。
by 吉之輔 (2008-08-15 21:25) 

STEALTH

人間以外に輸出するものがないくらい貧しい国・・・・
資源を持たず、食料の自給率も低いこの国の本当の姿も奏なのかもしれません。
人間が資源であるなら、一番大切なものは教育であることになります。
教育は国家創造を司る重要な行為。でも、それを解ってそこまで気概を持っているいる教育関係者がいるのだろうか?それが一番の問題だと個人的には思います。
by STEALTH (2008-08-15 23:19) 

春分

私は戦います。守ります。それより先に今の日本の価値を高めるべく、仕事をします。「自分はやる」くらいしかできないし。
by 春分 (2008-08-16 11:41) 

空兵ーS

本当に日本はどうなっていくのでしょうか。
by 空兵ーS (2008-08-18 14:26) 

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