山のあなたの空遠く [落語]
山の彼方(あなた)の空遠く、幸い住むと人のいう。
ああ、われひとと尋(と)めゆきて、涙さしぐみかえり
きぬ
山の彼方になお遠く、幸い住むと人のいう。
『山のあなた』 カール・ブッセのこの詩を、「山のアナ」
の演題で、一世を風靡した落語家がいた。
歌奴、現在の三遊亭円歌である。あえて、いた、という
表現にしたのは、この人が、落語と僧侶の二足のわらじを
履くから。
身延山で修業中、倒れて病院に担ぎ込まれた。幸いにも
回復し、病院に戻った。
病院から寺は、(一巻の終わり)、寺から病院へ(生還、修業を
全うしたのは俺ぐらいしかいない)、と笑わせる。
新大久保の駅員から身を起し、歌笑、三平とともに、大衆受け
する新作落語で一家をなした。小さん師匠の後を継ぎ、落語
協会の会長にまでなった。
放蕩とけんかに明け暮れた時代は、出家とともにおさまった。
「落語の三道」は、 飲む、打つ、買う、であったが、私の三道は
鉄道、 芸道、 仏道だという。ほんまかいな、とも思う。
僧侶になったからと言って偉ぶっちゃ駄目。落語家は、あの野郎、
相変わらず バカみたいと思われていたほうがいいんですよ。
お経が終わって酒飲みゃあ、 みんな同じですよ」
(中外日報 生きる、 活きる、インタビュー記事より一部抜粋)
読書(参考書籍)
ああ、われひとと尋(と)めゆきて、涙さしぐみかえり
きぬ
山の彼方になお遠く、幸い住むと人のいう。
『山のあなた』 カール・ブッセのこの詩を、「山のアナ」
の演題で、一世を風靡した落語家がいた。
歌奴、現在の三遊亭円歌である。あえて、いた、という
表現にしたのは、この人が、落語と僧侶の二足のわらじを
履くから。
身延山で修業中、倒れて病院に担ぎ込まれた。幸いにも
回復し、病院に戻った。
病院から寺は、(一巻の終わり)、寺から病院へ(生還、修業を
全うしたのは俺ぐらいしかいない)、と笑わせる。
新大久保の駅員から身を起し、歌笑、三平とともに、大衆受け
する新作落語で一家をなした。小さん師匠の後を継ぎ、落語
協会の会長にまでなった。
放蕩とけんかに明け暮れた時代は、出家とともにおさまった。
「落語の三道」は、 飲む、打つ、買う、であったが、私の三道は
鉄道、 芸道、 仏道だという。ほんまかいな、とも思う。
僧侶になったからと言って偉ぶっちゃ駄目。落語家は、あの野郎、
相変わらず バカみたいと思われていたほうがいいんですよ。
お経が終わって酒飲みゃあ、 みんな同じですよ」
(中外日報 生きる、 活きる、インタビュー記事より一部抜粋)
読書(参考書籍)
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タグ:落語
小さい頃は日曜日に笑点の笑いが
分からなかったのですが。
今では、一度くらい寄席に行って見たいな。
と思います(* ̄∇ ̄*)エヘヘ
by ゆきぽん (2008-06-28 15:54)
山のあなた・・・演劇部の発声練習でよくやりました~
もう20年以上前の話で続きがどうしても思い出せなかったので今日解決しました~(笑)
by まるまる (2008-06-28 17:09)
三遊亭円歌さんはテレビでしっています。
本物の寄席には行ったことがありません(;.;)
by yakko (2008-06-28 17:26)
さすが、芸の達人ですね。
笑い飛ばせる余裕が欲しいですね。
これが、なかなか難しい。
by よしあき・ギャラリー (2008-06-28 19:24)
歌奴、現在の三遊亭円歌の落語、よく、聞きましたね。懐かしい御話を有難うございました。お元気なんでしょうね。
by さわやか (2008-06-28 22:35)
本物の寄席には行ったことがありません。
行ってみたいです。
by kiko1578 (2008-06-28 22:47)
うんうん 納得です!
何しろ文章が上手ですので引き込まれてしまいますね!
by トータン (2008-06-29 07:53)
僧侶になったからと言って偉ぶっちゃ駄目。落語家は、あの野郎、
相変わらず バカみたいと思われていたほうがいいんですよ。
お経が終わって酒飲みゃあ、 みんな同じですよ・・・・。
素晴らしいですね。この言い切り。
そのへんの僧侶?坊主?に教えてやりたいですね。
by STEALTH (2008-06-29 19:16)
落語の世界はさっぱりですが、
冒頭の詩は子供の頃良く分からないなりに『夢』を与えられました。
by mimimomo (2008-06-30 15:00)
いまあらためて思い出しました。
子供のころ、よくテレビで「山のあな あな あな・・・」というのを聞いて、面白いと思いましたが、当時はこの詩の意味が全くわかりませんでした。
by 駅員3 (2009-05-24 00:56)