チェス、囲碁、将棋のコンピューター対決

　旧ソ連の元チェス世界王者ボリス・スパスキー氏が１１日、アイスランドを訪れ、宿敵だった米国系アイスランド人、ボビー・フィッシャー氏のお墓参りをした。フィッシャー氏は今年１月に６４歳で亡くなったという。

　スパスキー氏はフィッシャー氏をしのぶチェス大会に招かれ、「私たちの時代からチェスは変わった。コンピューターがチェスの面白みを殺してしまった」と言った。（MSN産経ニュース）

　チェスは最もコンピューター化が進んだゲームだが、囲碁、将棋もかなりコンピューター化が進み、将棋ソフトの「ボナンザ」は、渡辺竜王との対戦でもかなり善戦した。

　スパスキー氏は、コンピューターがチェスの面白みを殺してしまった、と言うが、囲碁、将棋も全くそのとうりで、人間対人間どうしが行うゲームには常に”人間味”がついてまわる。

　勝負の間合い、手を渡す、鬼手、勝負手などなど、人間対人間の熾烈な、つばぜり合いのなかで戦う勝負には、生身の人間の勝負のアヤ、そして気合がある。

　乾坤一擲、逆転をかける勝負手は、必ずしも最善手だとは限らない。悪手であっても、相手に咎める手立てがなければ、その気迫に押され、局面の優劣が入れ替わる。

　技術だけではなく、仕事も遊びも含め、人間総合力の勝負になる。そこが面白い。機械相手では、その辺の迫力は期待できない。

かって、中原対加藤の名人戦では、最後の一手、一秒で加藤が勝ち、名人になった。加藤はこれを指運と言った。人知を超えた人間勝負の神のみぞ知る領域である。




MSN産経ニュース

読書（参考書籍）

勝負 (中公文庫)
	升田 幸三 おすすめ平均 座右の書 稀代の勝負師が人生を語る 今日流行る浅薄な自己啓発本を一蹴する、豪快至極な一冊。 いわゆる升田節なんですね～ これがホントの名著だ Amazonで詳しく見る by G-Tools

人間対機械―チェス世界チャンピオンとスーパーコンピューターの闘いの記録
	ミハイル コダルコフスキー レオニド シャンコヴィチ Michael Khodarkovsky 毎日コミュニケーションズ 1998-04 売り上げランキング : 298961 おすすめ平均 コンピュータを通じて解る人間の偉大さ。 内容は素晴らしいが…… はたして勝者は誰だ？ Amazonで詳しく見る by G-Tools

決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣
	ガルリ・カスパロフ 近藤 隆文 おすすめ平均 非常にお勧めの一冊です。 いかに人生はチェスに似ているか！ チェスプレーヤーの小話も面白い ロシアに希望あり Amazonで詳しく見る by G-Tools

音楽（何故かジャズ　されどジャズ）

サンデイ・ジャズ・ア・ラ・ライトハウス
	ハワード・ラムゼイズ・ライトハウス・オールスターズ ハワード・ラムゼイ シェリー・マン ビクターエンタテインメント 1996-03-06 売り上げランキング : 370743 Amazonで詳しく見る by G-Tools

タグ：書籍 動画 音楽 ボナンザ チェス