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インド人から聞いた話 [おすすめの本]

 「人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ」
  ロバート・フルカム 著
  
 『V・P・メノン、第二次世界大戦後、インドがイギリス
からの独立を目指していた時代の指導的な政治家、
インドに自由を実現した立志伝中の人物である。

 十二人兄弟の長男だったメノンは、十三で学校をやめ、
日雇労働者、炭鉱夫、職工、行商人、教員と職業を転々
とした。

 メノンには二つの忘れがたい、際立った特徴があった。
恬然とした公正な決断の速さと、他者に対する深い思い
やりである。

 政府に職を求めてデリーにやってきたメノンは、停車場
で有り金と身分証明書ごと荷物を盗まれてしまった。

 このままでは、失意のうちに歩いて国へ帰るしかない。

 藁をも掴む思いで、彼は行きずりのシーク教徒に事情を
話し、身の置き所が決まるまで当座の間に合わせにと、
十五ルピーの金を無心した。

 シーク教徒はその金を用立てた。後の返済のためにと、
メノンが住まいを訪ねると、老シーク教徒は、期限は生涯
として、見知らぬ困窮者が助けを求めてきたらその者に
返すようにと言った。

 行きずりの他人に借りたものは行きずりの他人に返せ
ということだった。

 メノンはそのことを決して忘れなかった。命の綱の十五
ルピーもさることながら、彼は貴重な信用を供与されたのだ。

 彼の娘の話によれば、メノンの死の前日、彼の家に一人
の乞食が現れて、足にまめができて難儀しているので、
新しいサンダルを買う金を恵んで欲しいと言った。

 メノンは娘に、財布から十五ルピー出してその男に渡す
ように言いつけた。 それがメノンの意識が確かな最後の
行為だった』

 1988年、アメリカで発売されて、四百万部のベストセラー
になった。全15章を貫く知恵は、お互いに思いやりを持って、
手をつなぎ合って、離れ離れにならないことだという。


 「インドでマダム」  小林 信子 著


 商社マンの妻として、ニューデリーで五年半を過ごした
体験記。

 インドに就任したその日から、大勢の使用人を采配
しなければならなくなった。そこで襲はれたカルチャー
ショック。

 いくら「急いで!」と頼んでも、使用人が走る気配は一度も
なかった。

 トラブルが発生しても、あわてふためく小林さんをよそに
「ノープロブレム」という。

 インドのように暑いところでは、熱くならない(イライラしない)
ことが肝要だと悟ったという。

 インド社会の奥深さと上手に対応するコツは、

 「あわてない」

 「あせらない」

 「あきらめない」

 「あてにしない」

 何事にも”おおらかな”インド人と、うまく付き合うには
この四つの『あ』が欠かせない、という。


インドだけではない。日本で暮らすにも、ある局面によって
は、必要なことかもしれない。





新・人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ
新・人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ池央耿

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star読書が苦手なボクでも・・・
star子育て本じゃなかったのね

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インドでマダム
インドでマダム小林 信子

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starsインドへの愛が伝わります♪
stars一気に読みました。
stars魅力的です!インドのマダムさん!!
starsインド赴任のお供に
stars痛快、痛快、インドでマダム。

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タグ:インド
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人はなぜ花を愛でるのか [おすすめの本]

人はなぜ花を愛でるのか、という本がある。

この問いに、明確に答えることは難しい。

花は、人の奥深いところで、心の琴線に触れるのかも知れない。

考古学、美術史、民俗学の専門家たちも「花を愛でる」という
問いには、戸惑う。

哲学者ならばどうだろうか、とも思う。

「国家の品格」の著者、藤原正彦氏は、理論、原理より、「情緒」
が大切だという。

雪月花は、せつげっか、ではなく、情緒として「ゆき、つき、はな」
がいい。


 まさに、花は美しい。それでいい。

              
世界の映画批評家が選出する映画、ベストワンに、25歳の
オーソン・ウエルズが1941年に制作した映画「市民ケーン」
がある。

 新聞王ケーンの生涯を描いた作品である。

 彼は、「バラのつぼみ」という謎の言葉を残してこの世を去った。

 「花を愛でる」 「バラのつぼみ」に「何故」はない。

 ひとの心は、ひとの心なのであろう。







人はなぜ花を愛でるのか (地球研ライブラリー)
人はなぜ花を愛でるのか (地球研ライブラリー)小川 勝 日高 敏隆 白幡 洋三郎

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Youtube/花はどこへ行った 動画再生
1960年代初頭、キングストントリオのこの反戦歌が世界を駆け
巡った。










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星の王子さま、再び! [おすすめの本]

 箱根、仙石原に「星の王子さまミュージアム」がある。

 夜間飛行、人間の土地、星の王子さま等の名作を残し
たアントワーヌ・ド・サンテクジュペリは、フランス人が最も
尊敬する作家だという。

  星の王子さま/サンテクジュペリは、第二次大戦中、郵便、
偵察機のパイロットとして祖国への献身的な任務を担っていた。

  彼は1943年5月、愛する妻、コンセーロのもとを去り、
偵察飛行のため、ドイツ最前線へ飛び立った。

 「一人の人間として存在するために、任務を引き受けねばな
 らない。

 僕は戦争に行く。僕は死ぬために出発するのではない。

 平和や、僕が愛するもののために銃弾を浴びに行く。

 誠実、純真、忠実、心のこもった仕事を守るために」

 1944年7月、偵察飛行へ飛び立ったまま彼はふたたび帰還
することはなかった。

 愛するもの、仕事、国家、彼が命を懸けて守ろうとした崇高な
精神に万感の想いである。

 「南方郵便機」の中で、大空からジュヌヴィエーヴにあてた
叙事詩「ぼくは泉を見つけ出した。おぼえているかい?それは
ジュヌヴィエーヴだ」は読む者の胸を打つ。

 命と引き換えに 愛するものたちを守ろうとした献身と犠牲の
精神は、時代を越えて、今も生き続けている筈である。

 




絵本 星の王子さま
絵本 星の王子さまアントワーヌ・ド サンテグジュペリ Antoine de Saint Exup´ery 池澤 夏樹

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