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やはり野に置け、蓮華草 [政治、経済]




 真実が犠牲になるとき
 ロシアのプーチン政権がウクライナ南部クリミア半島に軍事介入した直後の5日、露海外向けテレビ、ロシア・ツデーの米女性キャスターが生放送中に辞任を表明した。  「…プーチン氏の行動を糊塗(こと)するロシア政府の資金提供を受けた放送網に属することはできない。…私は真実の普及を信条としている。だからこの放送の後に辞めます」

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/140325/erp14032514540009-n1.htm


 江沢民流「反日路線」の復活 中国・習主席 第三国で一方的主張展開
 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/140329/chn14032922280003-n1.htm

 南京事件犠牲「30万人以上」 政府、習主席の発言に抗議
 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140330/plc14033010560008-n1.htm


 中国、韓国は、歴史を歪曲、ねつ造し、日本を誹謗中傷することで、自らの体制維持を強化しようとしている。

 相手の誹謗中傷に支えられる体制は何とも不毛、荒涼たる風景ではないのか。

 時代は、時として、真理、真実を覆い隠す、とはよく言ったものだ。真理に立ち向かうために、命をかけた先人たちがいた。

 「それでも地球は動く」、イタリアの天文学者ガリレオ・ガリレイが、1633年に開かれた宗教裁判でつぶやいたとされる伝説の言葉である。

 ガリレオは、「それでも地球は動いている」と言った。コペルニクス同様の地動説を唱え、ヴァチカンより終身刑の判決を受けた。ガリレオの名誉が回復されたのは、ヴァチカンがガリレオ裁判は誤りであったとした1992年、没後350年後であったという。

 古代ギリシャの賢人、ソクラテスに、「単に生きるのではなく、善く生きる」、の名言がある。アテナイ国家より堕落思想の烙印を押され死刑判決を受けるも、信念を貫き、死を恐れず刑に殉ずる道を選んだ。

 日本にも、千利休(享年70)、吉田松陰(享年30)、橋本佐内(享年26)は、時の政府により断罪された賢人達であった。

 わび茶を極めた千利休の名言がある。

 規矩(きく)作法: 守りつくして、破るとも、離るるとても、本(もと)を忘れるな。

 一期一会: 常の茶湯なりとも、路地に入るより出るまで、一期に一度の会のように亭主に敬畏すべきし。

 茶道の心得: 四規七則。

 「四規」とは和敬清寂の精神を言う。

 和 お互い仲良くする
 敬 お互い敬いあう
 清 見た目だけでなく心の清らかさ
 寂 どんな時にも動じない心


 「七則」とは利休七則の精神を言う。

 茶は服のよきように点て
 炭は湯の沸くように置き
 花は野の花のように生け
 夏は涼しく冬は暖かに
 刻限は早めに
 降らずとも雨の用意
 相客に心せよ

 
 吉田松陰は、「留魂録の辞世の句は「身はたとひ 武蔵の野辺に朽ちぬとも 留め置かまし 大和魂」、「永訣書}には「親思う心にまさる親心けふのおとずれ何ときくらん」を遺している。

 長州藩士、吉田松陰は、「人間たる者、自分への約束をやぶる者がもっともくだらぬ」と言った。

 福井藩士、橋本佐内は、15歳で書いたという啓発録、今も福井では子供たちに”佐内の15の誓い”を教えているという。

 「一つ、稚心を去る」
 「一つ、気を振るう」
 「一つ、志を立つ」
 「一つ、学に勉む」
 「一つ、交友を択ぶ」


 ガリレオをはじめとする時代の先人たちの慧眼は、自らの命を超えて時代を動かしてきた。

 内乱、内戦、核戦略にわたり、ウクライナ、チェチェン、アフガン、新疆ウイグル、チベット、スーダン、シリア、イラク、イラン、北朝鮮等々、枚挙にいとまがないほど世界には紛争地帯がある。

 クリミア併合では、プーチン大統領が吠え、ロシアの正義がまかり通る。

 国益を超え、平和を模索し、紛争を解決する知恵と勇気はどこへ行ったのだろう。 千利休が極めた、
わび、さびの精神は解決の手立てにはならないのだろうか。

 裏千家家元 千 玄室氏は、3/23付 産経新聞「一服どうぞ」の中で「外交にも欠かせぬ「間」を投稿している。

 「やはり野に置け、れんげそう」 真実や命の息吹は、自然(宇宙)の理の中にあるのではなかろうか。


参考図書

Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2014年 3/18号 [ウクライナ危機 新冷戦の現実味]
Newsweek (ニューズウィーク日本版) 2014年 3/18号 [ウクライナ危機 新冷戦の現実味]
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