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名刀への鍛え技 [社会]



 名刀への道 
 
先週、生命科学の常識を覆し、世界に衝撃を与えた30歳の女性研究者に続いて、今度は高校生の快挙である。スイスで行われたローザンヌ国際バレエコンクールで、長野県松本市と横浜市の高校生、二山治雄(にやま・はるお)さん(17)と前田紗江(さえ)さん(15)が1位と2位を独占した。

 
白刃といえば、日本バレエ界の草分けだった貝谷八百子(やおこ)さんの逸話を思い出す。69歳で亡くなったとき、両方のつま先が左右に180度開いた、バレエの第一ポジションの形になっていた。最期をみとったご主人は、鍛えられたその脚を「名刀」に例えた。若きダンサーの脚も、ますます研ぎ澄まされていくのだろう。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/life/news/140204/art14020403240000-n1.htm

 ローザンヌ国際バレエ 長野の高2、二山さんが優勝 2位に横浜の前田さん
 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140202/ent14020207410003-n1.htm

 バレエに先立ち、万能細胞「STAP細胞」の小保方晴子氏は、英科学誌ネイチャーへの投稿論文は、「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄していると酷評され、掲載を却下された」、にもかかわらず、驚異的粘り強さで、ぶれることなく研究にまい進し、今日の成果を勝ち取った。

 ぶれることなく、自己の信念と、高い大志を貫くことは、並みの人間が簡単に出来ることではない。自己を超えた高い目標と厳しい自己研鑽に打ち勝った者のみに与えられる栄光なのであろう。
  

 ちなみに、「一の秘法」の友常貴仁氏によれば、日本刀の名刀と言われる、「日本刀の特徴は、「折れず、曲がらず、よく切れて」である。

  この三つの相反する性質を併せ持たせるために、地金づくりに工夫が凝らされる。合わせ鍛えの技である」

 「たまはがね、ずくおろし、ほうちょうずくおろしという三種の硬さの違う鉄を合わせて鍛え上げる」

 この鍛冶の製法により、「鉄と刀匠との激しい戦いの結果、地金の切れ味、姿、刃紋の美しさが混然一体となって、名刀が生まれる」という。

 自然界の大法則「エントロピー増大の法則」によれば、秩序あるものは、放置すれば崩壊に向かうという。あのアンコールワット遺跡が、忽然とジャングルの密林に消えたように....

 人間も放置すれば、怠惰な楽な方向へ向かう。自己のミッションに気付き、自己を高める努力をする人間のみが栄光を勝ち取る。

 刀鍛冶が刀を鍛え上げる刀との格闘は、自己を鍛え上げるための、自己との格闘に相通じる。
 
 合わせ鍛えの技の如く、自己を鍛え上げる、世界が認めたお二人は、将来、名刀と言われる成果への道を歩み続けるのであろう。


参考図書

「一」の秘法
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