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ミツバチの叡智、その共生、循環、再生 [社会]










 環境汚染、大気汚染が世界を覆う。春一番とともに、中国大陸から、PM2.5が飛来する。

 不遜な人間たちは、存在し生き延びるために、他者、環境を傷つける。 イスラム国の出現、世界を覆う、テロ、紛争、資源争奪が絶えない。

 ミツバチの「自然養蜂」の著者、ロス・コンラッドは、「ミツバチは、私が知っている動物のうち、生き残るために誰も傷つけない数少ない生き物の一つだ。ミツバチは、植物が受け取ってもらいたがっている花蜜と花粉を受け取って、あの治癒力を持つ驚異的な物質、すなわちハチミツ、プロポリス、蜂花粉、さらに蜂毒まで作りだす」と言う。 「ハチはなぜ大量死したのか」より引用。

 ミツバチはあの驚異的な治癒力を持つ、ハチミツ、プロポリスを作りだすだけでなく、その巣作りに於いて、ハニカム構造と言う、最強の強度と最大の配分効率を追求している。

 人間なら、設計図や、3Dプリンター等々を駆使するが、人間の技術とは無縁の世界で、何も使わず、ミツバチたちは何故これほど精巧な巣を作れるのだろうか。 まさに、自然界の驚異である。

 しかし今、世界中で、ミツバチの生態に異変が起きていると言う。


 以前「ミツバチが消えた」で、以下の記事を書いた。今あらためてその対策が必要である。ミツバチたちが発する警鐘のキーワードは、共生、循環、再生であろうか。





 ミツバチたちが生産する、ローヤルゼリー、プロポリス、はちみつは、抗菌、抗酸化物質、ビタミン、ミネラルを含む驚異の蜜で、彼らが太古の昔から、4000万年以上もの間絶滅することなく延々と生き延びてきた奇跡を支えてきたという。

 そのミツバチが、世界中で減少、消えている。原因は不明だという。




 
 紀元前数千年のスペインのアラニア洞窟の壁画に、蜂蜜採集の女性が描かれているという。

 人間とミツバチ、蜂蜜とのかかわりは、エジプト以前、スペインにもあった。 今、そのミツバチが忽然と姿を消している。


 「2007年春までに北半球から四分の一のハチが消えた」

 日本でも、ミツバチに頼る受粉作業は多い。ハウス栽培のイチゴは、ミツバチの巣箱をハウスの中に置いてミツバチの助けで受粉をする。 そのハチがある日突然、巣箱に帰ってこなくなったという。

 世界でミツバチに異変が起きている!

 
 「ハチはなぜ大量死したのか」、ここに一冊の本がある。

 大規模農業のため、花を追ってのハチの巣箱の長距離移動、大量生産のための経済効率至上主義に、ハチが巻き込まれ、多大のストレスがあったのではないか。

 しかし、原因は、よくわからないという。

 「一億四千年前、恐竜、哺乳類、鳥類、そして昆虫がいるその世界に、花はひとつも咲いていなかった。

 花の誕生で動物と植物の真の共生が始まった

 「実りなき秋、それはすでに始まっている。中国の四川省で、ハワイの島で、ヒマラヤで、私たちはともに繁栄し、ともに滅びるのだ」

 
 「消えたハチはそのシグナルだ」

 
 以上「」内、「ハチはなぜ大量死したのか」より引用。


 環境汚染、破壊により、日本の野生種、トキが消えたが、共生のための必死の努力が実り、トキは蘇った。


 環境対策が叫ばれる中、奇跡の生命力をもつミツバが消えることは、緑の地球も、われわれ人間たちの生存にも重大な危機であるのかもしれない。


 あらためて、ミツバチたちが営々と築いてきた、共生、循環、再生は、人間たちが生き延びるために気付くべき大いなる叡智であるのかもしれない。

 
 参考図書

ハチはなぜ大量死したのか
ハチはなぜ大量死したのか中里 京子

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