剣先の間合い [社会]
裏千家前家元・千玄室 外交にも欠かせぬ「間」
間を持つことは茶道の教えにある。すなわちタイミングである。人と人との交わり合いの中ではとかくぶつかり合うことが度々である。そこでそれを避けたり時を稼ぐというためには「間」や「間合い」が必要なのである
引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/life/news/140323/trd14032303030001-n1.htm
宮本武蔵が、死の７日前に書き遺したと言われる「独行動」がある。
２１条からなる内の１条に、「我事におゐて後悔をせず」がある。６０回以上の真剣勝負を勝ち抜いた武蔵の潔さであろうか。
剣を扱うものにとって、間合いは、切るか切られるか、命にかかわる重大事である。
間合いを詰めなければ、切られないが、相手を切ることはできない。
佐々木小次郎の剣は大体９０センチ、武蔵の剣は通常の７２センチと言われた。切っ先の間合いでは勝負にならない。
巌流島に向かう武蔵は、船の底にあった櫂を削って、小次郎の剣より長い木刀を創った。
武蔵は「自在こそ最強」と言う。剣ではなく、木刀で立ち向かった変幻自在性こそが勝負を決めたのではなかろうか。
巌流島で、武蔵が小次郎を倒したのは、武蔵の理が勝ったからだと言う。
勝負は、時の運と言うが、一瞬の心の隙が勝敗を分ける。
大相撲では、鶴竜が優勝した。ここ３日間の鶴竜、白鳳、日馬富士の戦いぶりを見れば。「敵は相手ではない。常に我との戦いにあり」、であった。
人生、勝負、遊び等に於いて、上手く間合いをつめる、間合いを置く、それができれば、人生の達人になれるかもしれない。
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