呼吸法の奥義 [健康、美容]
インドのヨガ、日本の禅の修業僧は、一呼吸一分の修業をする。 インドでは、人間の一生の呼吸数は決まっていて息を短く、せかせかしていると、それだけ寿命が短くなると言います。
心拍数は、呼吸でコントロールできる。ゆっくりとした深い呼吸は血圧も下げる。
禅、ヨガ等の修業の要が呼吸である。呼吸法を極めれば、 禅、ヨガ等の全体像が見えてくると聞く。
哺乳類は、人間を含めて、一生の心拍数が大体20億回前後だと聞く。ネズミと象の寿命は違うが、心拍数の総数は同じで、遅いか早いかで寿命が決まるという。
『心拍数は動物によって異なる。ホモ・サピエンスの安静時心拍数(安静にしているときの心拍数)は、男性で60~70程度、女性で65~75程度。
最大心拍数(拍動が最も速くなった場合の限界値的な心拍数)は、年齢が高くなるほど下がる傾向があり、一般的に成人では「220-年齢数」程度、高齢者や低体力者では「215-年齢数」であるといわれる。
ほ乳類の心拍数は一生涯で20億回程度といわれており、「20億÷(1分あたりの心拍数×60×24×365)」つまり「約3800÷1分あたりの心拍数」でおおよその自然死の寿命が求められることになる。とはいえこの数式に科学的根拠は無く、少なくともヒトの場合はあてはまらないようである』 (『』内Wikipediaより)
スポーツ、囲碁、将棋等では、呼吸を訓練することにより、自然体で勝負の呼吸、間合いをつかむことが出来る。
西野流呼吸法は、西野バレー団総師、西野晧三氏が極めた呼吸法である。医学、バレー、武道の修得の彼方に、「閃いたのが呼吸」であった。
「呼吸を鍛錬することにより、「気」の世界を拓き、60兆個もある人間の細胞を活性化させ、宇宙のエネルギーを体得出来るようになる」という。
西野流呼吸法の基本は、「足芯呼吸」である。
「足の裏に意識を集中し、先ず、足の裏に向かって息を吐きます。次に、足の裏からエネルギーを吸い上げるように、丹田、背骨、頭のてっぺんに向かって息を吸い上げます」
この修業は、西野塾に入門し、実地指導を受けないと難しいかもしれない。
「西野流呼吸法を行うと、全身にエネルギーが満ち溢れ、身体が緩んで柔らかく、しなやかになり、むやみに人とも争わなくなります」と言います。
禅と西野流呼吸法は表裏一体であるようだ。禅の高僧である、平野宗浄老師は、西野晧三氏の下で呼吸法の修業をされている。 「私は座禅を離れて禅はあり得ないと思うし、座禅の奥義は呼吸法にあると思っている」と言はれている。
順天堂大学教授 小林弘幸先生は、『なぜ、「これ」は健康にいいのか』の自著の中で、
「身体の健康とは、自律神経の、交感神経と副交感神経のバランスが保たれている状態である。
ゆっくり早く動くと、なぜか身体の免疫力が上がるともいう。自律神経は、体内時計を司る。その自律神経をコントロールするのが呼吸である」と言う。
息を整える、とよく言う。人生にも遊びにも、一瞬立ち止まる、間を持つということが必要である。間合いのない、間のないことを間抜けと言うではないか。
間を持たず、せかせかと息をすれば、頭に血上り、身体の重心が上がってくる。見えるものも見えなくなる。
ヤジロベーが揺らいでも倒れないのは、重心が支点より下にあるからである。重心から、上下左右の大局が見えてくる。
人間は、三つの時計の中で暮らしている。
人間のDNAには、30億年も前、人類が海から陸へ上陸する前の渚で暮らした太古の生命記憶が刻まれているという。
時間の中で暮らす生命体には、時間遺伝子という体内時計がある。花にも季節や夜昼の時間を感知するセンサーがある。
山梨医科大学名誉教授、 田村康二先生によれば、一つ目は、太陽の運行が司る体外時計の「太陽時計」。二つ目は、親から受け継いだ時計遺伝子、これが「体内時計」である。 三つ目は、この二つが複雑に絡み合った「生体時計」で、これが人の実際の暮らしを制御していると言う。
生活のリズムが乱れ、体内時計が狂い始めると、一種の時差ぼけ状態になるという。 太陽時計24時間と、体内時計25時間との1時間のズレをリセットするためには「朝の太陽の光を浴びること」だと言う。
悩ましい体内時計は、30億年も前の生命誕生の記憶に彩られた宇宙の神秘だ。 人間そのものの中にある宇宙、60兆個もある人間の細胞を活性化し、心身の健康を保つものが、呼吸と体内時計だと言う。
南 和友 北関東循環器病院長の「蘇活力」によれば、自律神経を鍛えれば、元気で、活力ある生活が出来るという。
自律神経は、呼吸法で鍛えられる。「吸う」と「吐く」の比率を1対2ぐらいにしたほうが良いと言います。
「自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを鍛える要は、日々の生活の中で「感動する」ことだ。本物を見る、味わう、本物の音楽、絵画等々に新鮮に感動することだ」という。
たかが呼吸と言うなかれ、呼吸法を訓練、マスターすれば、深い呼吸は、医者いらず、最良の人生への処方箋になるかも知れない。
日々の「感謝」、「感動」を忘れぬようにしたい。
おまけ
「ジャネーの法則」という年齢と時間の長さに関する法則がある。
参考図書
何故かジャズ されどジャズ
心拍数は、呼吸でコントロールできる。ゆっくりとした深い呼吸は血圧も下げる。
禅、ヨガ等の修業の要が呼吸である。呼吸法を極めれば、 禅、ヨガ等の全体像が見えてくると聞く。
哺乳類は、人間を含めて、一生の心拍数が大体20億回前後だと聞く。ネズミと象の寿命は違うが、心拍数の総数は同じで、遅いか早いかで寿命が決まるという。
『心拍数は動物によって異なる。ホモ・サピエンスの安静時心拍数(安静にしているときの心拍数)は、男性で60~70程度、女性で65~75程度。
最大心拍数(拍動が最も速くなった場合の限界値的な心拍数)は、年齢が高くなるほど下がる傾向があり、一般的に成人では「220-年齢数」程度、高齢者や低体力者では「215-年齢数」であるといわれる。
ほ乳類の心拍数は一生涯で20億回程度といわれており、「20億÷(1分あたりの心拍数×60×24×365)」つまり「約3800÷1分あたりの心拍数」でおおよその自然死の寿命が求められることになる。とはいえこの数式に科学的根拠は無く、少なくともヒトの場合はあてはまらないようである』 (『』内Wikipediaより)
スポーツ、囲碁、将棋等では、呼吸を訓練することにより、自然体で勝負の呼吸、間合いをつかむことが出来る。
西野流呼吸法は、西野バレー団総師、西野晧三氏が極めた呼吸法である。医学、バレー、武道の修得の彼方に、「閃いたのが呼吸」であった。
「呼吸を鍛錬することにより、「気」の世界を拓き、60兆個もある人間の細胞を活性化させ、宇宙のエネルギーを体得出来るようになる」という。
西野流呼吸法の基本は、「足芯呼吸」である。
「足の裏に意識を集中し、先ず、足の裏に向かって息を吐きます。次に、足の裏からエネルギーを吸い上げるように、丹田、背骨、頭のてっぺんに向かって息を吸い上げます」
この修業は、西野塾に入門し、実地指導を受けないと難しいかもしれない。
「西野流呼吸法を行うと、全身にエネルギーが満ち溢れ、身体が緩んで柔らかく、しなやかになり、むやみに人とも争わなくなります」と言います。
禅と西野流呼吸法は表裏一体であるようだ。禅の高僧である、平野宗浄老師は、西野晧三氏の下で呼吸法の修業をされている。 「私は座禅を離れて禅はあり得ないと思うし、座禅の奥義は呼吸法にあると思っている」と言はれている。
順天堂大学教授 小林弘幸先生は、『なぜ、「これ」は健康にいいのか』の自著の中で、
「身体の健康とは、自律神経の、交感神経と副交感神経のバランスが保たれている状態である。
ゆっくり早く動くと、なぜか身体の免疫力が上がるともいう。自律神経は、体内時計を司る。その自律神経をコントロールするのが呼吸である」と言う。
息を整える、とよく言う。人生にも遊びにも、一瞬立ち止まる、間を持つということが必要である。間合いのない、間のないことを間抜けと言うではないか。
間を持たず、せかせかと息をすれば、頭に血上り、身体の重心が上がってくる。見えるものも見えなくなる。
ヤジロベーが揺らいでも倒れないのは、重心が支点より下にあるからである。重心から、上下左右の大局が見えてくる。
人間は、三つの時計の中で暮らしている。
人間のDNAには、30億年も前、人類が海から陸へ上陸する前の渚で暮らした太古の生命記憶が刻まれているという。
時間の中で暮らす生命体には、時間遺伝子という体内時計がある。花にも季節や夜昼の時間を感知するセンサーがある。
山梨医科大学名誉教授、 田村康二先生によれば、一つ目は、太陽の運行が司る体外時計の「太陽時計」。二つ目は、親から受け継いだ時計遺伝子、これが「体内時計」である。 三つ目は、この二つが複雑に絡み合った「生体時計」で、これが人の実際の暮らしを制御していると言う。
生活のリズムが乱れ、体内時計が狂い始めると、一種の時差ぼけ状態になるという。 太陽時計24時間と、体内時計25時間との1時間のズレをリセットするためには「朝の太陽の光を浴びること」だと言う。
悩ましい体内時計は、30億年も前の生命誕生の記憶に彩られた宇宙の神秘だ。 人間そのものの中にある宇宙、60兆個もある人間の細胞を活性化し、心身の健康を保つものが、呼吸と体内時計だと言う。
南 和友 北関東循環器病院長の「蘇活力」によれば、自律神経を鍛えれば、元気で、活力ある生活が出来るという。
自律神経は、呼吸法で鍛えられる。「吸う」と「吐く」の比率を1対2ぐらいにしたほうが良いと言います。
「自律神経の交感神経と副交感神経のバランスを鍛える要は、日々の生活の中で「感動する」ことだ。本物を見る、味わう、本物の音楽、絵画等々に新鮮に感動することだ」という。
たかが呼吸と言うなかれ、呼吸法を訓練、マスターすれば、深い呼吸は、医者いらず、最良の人生への処方箋になるかも知れない。
日々の「感謝」、「感動」を忘れぬようにしたい。
おまけ
「ジャネーの法則」という年齢と時間の長さに関する法則がある。
簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。 例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。 (Wikipedia引用)
参考図書
蘇活力~血流をコントロールして弱った身体をよみがえらせる~ | |
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2014-02-28 00:08
nice!(203)
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