マー君、気迫の15球、そして江夏の21球 [スポーツ]
東北楽天日本一 日本の野球に胸張りたい
引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/sports/news/131105/bbl13110503350000-n1.htm
まさかの9回表登板のマー君が、巨人、村田、坂本、ボウカー、ロペス、矢野に投げ込んだ15球は、まさに気迫の15球であった。
元巨人の江川投手は、前日、160球投げたピッチャーは、翌日は腕が張ってまず投げられないと言う。それを、自ら志願し、気迫の投球をした。自分のため、チームのためを超えて、「東北」を背負ったから出来た大仕事であったのかもしれない。
前日の大一番で敗退した無念と心のスキを超えるためにも、この最終マウンドの登板は譲れなかったのであろう。
巨人、ロペス選手は、マー君から第6戦の2ランホームラン、7戦9回裏のヒットと、気を吐いた。しかし、ロペスは、マー君が対戦相手に向かって、ガッツポーズをすることが許せないという。この行為は大リーグでは御法度だと聞く。
政治評論家、屋山太郎氏も、同様に、敗者への思いやりを言う。
大学生になって剣道が復活されたので、私は剣道部を創設し、夢中になった。団体戦で先鋒(せんぽう)に出て勝ったときのこと。席に戻って面を外したとき、嬉(うれ)しさがこみ上げてついにっこりと笑った。その時、監督の師範から竹刀で思いっきり背中を叩(たた)かれ、耳元で「笑うな! 負けた相手の心情を思いやれ」と言われた。惻隠の情である。私は以上、たった2つの出来事で武士道の心を悟った。この精神はあらゆる勝負事、立ち居振る舞いに通じるもので、克己心の深い意味も知るようになった。
引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/life/news/130913/art13091303130000-n1.htm
「この精神はあらゆる勝負事、立ち居振る舞いに通じるもので、克己心の深い意味も知るようになった」
屋山太郎氏のこの言葉は、マー君が、大リーグの桧舞台に立った時、忘れずに秘めてほしい言葉だ。
かって、日本シリーズに伝説の名勝負があった。
日本シリーズ 広島対近鉄 第7戦、9回裏、ノーアウト満塁のピンチを切り凌いだ、江夏投手の気迫の21球である。
「このピンチは俺一人が背負う」と覚悟を決めマウンド上に一人立ち、孤独に耐えた江夏の細心、大胆、気迫の投球に、勝利の女神がほほ笑んだのかもしれない。
努力は必ずしも報われない。社会はすべて公平ではない。才能と運に恵まれ、不断の努力が報われるのは、ほんの一握りの者たちだ。
勝負を貫くものは、「運、鈍、根、」だと言う。 勝負は時の運だとも言われる。
イレギュラーバウンドやライン上に落ちた打球などが、勝負を分けることが多い。 勝つた方にとっては幸運であり、負けた方には不運なのだ。
勝者にも、敗者にも美学があるのだろう。栄光の勝者の陰に、散ってゆくものは、ごまんと存在する。人間存在や、社会が抱える不条理なのであろうか。
それでも、楽天の優勝は、「がんばろう東北」の下に、チーム、ファンが集結したほとばしる熱気のパワーに、天が味方した大一番であったのかも知れない。
Youtube 動画再生 江夏の21球
http://youtu.be/ETzd6CGt-ao 時の記録 江夏の21球
江夏の21球 最新バージョン
参考図書
スローカーブを、もう一球(江夏の21球他) (角川文庫) | |
山際 淳司 角川書店(角川グループパブリッシング) 2012-06-22 売り上げランキング : 4349 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
敗れざる者たち (文春文庫) | |
沢木 耕太郎 文藝春秋 1979-09-25 売り上げランキング : 5729 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
何故かジャズ されどジャズ
過ぎし夏の想い出 | |
ニューヨーク・トリオ ヴィーナス・レコード 2002-07-24 売り上げランキング : 156953 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
2013-11-08 00:02
nice!(206)
トラックバック(0)