いのちより大切なもの [社会]
詩人・画家である星野富弘さんの詩である。
「いのちが一番大切と思っていたころ 生きることが苦しかった」
「いのちより大切なものがあると知った日 生きることが嬉しかった」
この詩が持つ根源的なものが、読者に深く静かな感動を与える。
星野富弘さんは、群馬県みどり市出身、1970年に群馬大学卒業後、中学校のクラブ活動指導中、不慮の事故で頸髄を損傷し、五体の自由を奪われた。
五体満足、平和ボケの日常を、のほほんと暮らす我々凡人には、とても容易には気づくことが難しい感性である。
クリスチャンである奥様とともに、深い信仰心の上に立ち、自らの人生、そして人間についての使命を問いかけた時、内面から湧き出た想いであったのであろうか。
命は自分のものではない。自分ひとりでは生きることができず、命は他者に支えられ、他者のためにこそ存在できる。
仏教の根本理念は、「空、縁起、無常」であるという。 今ある自分は、一刻一刻変わっていく実体のない存在であり(空)、他者やあらゆるものと係わり合い(縁起)、時とともに老い、うつろい行く(無常)、という。
大乗仏教は、ここに、自己の苦しみからの救いを超えた他者への救済を見出した。
五体の自由を失って、人間、そして世界と向き合った時、初めて自分と人生の明日への輝かしい関与、愛が見えてくるのであろうか。
富弘美術館は、1991年に、国が支給した、ふるさと創生資金を原資に、開館、2010年の開館20周年で、入館者数600万人を越えたという。
富弘美術館 http://www.tomihiro.jp/museum/
参考図書
何故かジャズ されどジャズ
おまけ
「いのちが一番大切と思っていたころ 生きることが苦しかった」
「いのちより大切なものがあると知った日 生きることが嬉しかった」
この詩が持つ根源的なものが、読者に深く静かな感動を与える。
星野富弘さんは、群馬県みどり市出身、1970年に群馬大学卒業後、中学校のクラブ活動指導中、不慮の事故で頸髄を損傷し、五体の自由を奪われた。
五体満足、平和ボケの日常を、のほほんと暮らす我々凡人には、とても容易には気づくことが難しい感性である。
クリスチャンである奥様とともに、深い信仰心の上に立ち、自らの人生、そして人間についての使命を問いかけた時、内面から湧き出た想いであったのであろうか。
命は自分のものではない。自分ひとりでは生きることができず、命は他者に支えられ、他者のためにこそ存在できる。
仏教の根本理念は、「空、縁起、無常」であるという。 今ある自分は、一刻一刻変わっていく実体のない存在であり(空)、他者やあらゆるものと係わり合い(縁起)、時とともに老い、うつろい行く(無常)、という。
大乗仏教は、ここに、自己の苦しみからの救いを超えた他者への救済を見出した。
五体の自由を失って、人間、そして世界と向き合った時、初めて自分と人生の明日への輝かしい関与、愛が見えてくるのであろうか。
富弘美術館は、1991年に、国が支給した、ふるさと創生資金を原資に、開館、2010年の開館20周年で、入館者数600万人を越えたという。
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