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衣食足りて礼節を知る [国際]




 一流の世界、一流の流儀を見極めるためには、何が必要なのだろうか。

 立ち居振る舞い、食事のマナー、ドレスコード等、全く自然に身についた人がいる。生まれ育った環境から受け継がれた品性なのであろうか。

 学校や親ががみがみと教育するのではなく、何不自由なく育った環境がもたらした鷹揚さなのなのかもしれない。

 世知辛い世の中、食事ぐらい優雅に、本物の味を味わいたいものである。そうかといって、ここに紹介されたレストランに誰もが行かれるわけではない。

 悲しいかな、回転寿司しか行ったことのない一般庶民には、「すきやばし次郎」の味と品格は想像もできないかもしれない。


 しかし、人生でも、食事でも、努力次第で、本物を見極める人間になることはできる。本物を見抜く素養は、やはり親や学校の教育や環境なのかもしれない。そして何より本人のやる気なのであろう。

 圧倒的に多いB級グルメに満足していては、一流、一級の味が何なのかを見極めるのは難しいかもしれない。常に本物を、ことの本質を見抜くための研鑚が必要なのであろう。

 「氏より育ち」とはよく言ったものだ。

 本田技研創業者、本田宗一郎氏は、小学校卒業後、街の自動車修理工場「アート商会」へ「丁稚奉公」に入った。

 子守や清掃に明け暮れ、技術を教えられたわけではない。自らのやる気で、人知れず技術を習得し、後に「世界のホンダ」にまでのし上がった。

 将棋や、囲碁の弟子も、師匠から教えられることはないと聞く。先輩諸氏の技術を盗み取って覚えていく。最後に、師匠引退の時、一度だけ師匠と対局してもらえるという。


 時代小説で大家をなした、池波正太郎氏は、年に一度、一族郎党を引き連れて、パリの一流レストランを訪問したという。人生への大きな期待と志を持って、努力と運を見方につければ「一流の世界」にも近づける。

 いい仕事ができれば、自ずと「衣食足りて礼節を知る」世界に近づける筈である。



 こちらは、指導者の大いなる勘違いと独善による、史上最悪の北朝鮮、独裁政権の末路であろうか。 「衣食足りて礼節を知る」世界の対極にあって、国家体制維持のため、いまだに強制収容所と公開銃殺刑を持ち、金王朝のみが栄華を誇る。

 韓国に亡命した元朝鮮労働党書記、故黄長燁(ファン・ジャンヨプ)氏に習って言えば、北朝鮮は、国際社会への貢献、義務を無視、生業を持たぬ、飢えと妬みと物乞い国家になり下がってしまった、と言う。





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