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”冷温停止”した民主党 [政治、経済]




 “冷温停止”した民主党に
 
民主党議員の反応をいくつか耳にしたが、彼らが「民主党がやってきたこと自体は正しかった」とか「やったことに間違いはないが、やり方がお粗末で国民の信頼を得られなかった」「マニフェストを実現できなかったことに敗因があった」などと分析していることには首をかしげた。自分たちには国政を担ううえで必要な力量が足りなかったと潔く認める分析はあまり聞こえてこなかったからだ。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130106/stt13010607000000-n1.htm


 熱いエネルギー革命とは対極に、寄り合い所帯、統治能力を欠いた民主党は、自ら瓦解して行った。

 「エントロピーの法則」、というものがある。管理、制御、統治を欠いた世界では、秩序あるものは、無秩序、崩壊に向かう、という法則である。


 政治は、日本では、本来、「まつりごと」(政)であったという。主権者が、領地、臣民を統治することであった。従って、主権者の人間力、統治能力が問われた。専制的な統治能力がなければ領主は追放、崩壊に向かった。

 民主主義と選挙制度が大きく政治を変えたが、現代の政治の世界に大きく流れているのは、ミルトン・フリードマンなどが提唱する、権力の分散や規制緩和などを推し進める新自由主義である。


 自由と規制緩和に対応するためには、政権には、強力なリーダーシップが必要だ。 民主党のような弱体政権では、”冷温停止”どころか、党も国も崩壊に向かう。国家運営、統治能力が貧弱なためだ。

 民主党の敗退は、マニフェスト未達成以前に、国旗国歌反対という国家への軸足の不確かさがあった。

 「民主党がやってきたこと自体は正しかった」、これほどの勘違いと傲慢無知により、国民の信を失ったのだ。

 人間は、本能的に、限りない欲望と怠惰を兼ね備えている。政治の舞台で、自らに課せられた任務を忘れ、私利私欲、勉強不足、人間力不足では、自己を超えて、公に尽くすことは難しい。

 怠惰、不遜、勉強不足に流れ、自己の研鑽を忘れた結果、自らのエントロピーが増大し、情熱とエネルギーを失い、冷温停止した。

 社会や国を変えるためには、怠惰、無知、不遜なる自己と戦わねばならない。まさに、”敵は我にあり”、である。 
 

参考図書
 
選択の自由[新装版]―自立社会への挑戦
選択の自由[新装版]―自立社会への挑戦ミルトン・フリードマン ローズ・フリードマン 西山 千明

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