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テロと平和の幻想 [政治、経済]

 防衛大学校教授・村井友秀 世界は平和で優しいという幻想

 
テロと戦う世界の常識は、「正義」を守るためには「平和」を守れないこともあるというものである。戦う国々は覚悟を決めて「正義」を守ろうとしている。各国の治安部隊が対テロ作戦を決行する際、人質の犠牲を20%以下に抑えることが目標だともいわれる。世界は日本人が信じているほど平和でもなければ、優しくもない。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130206/crm13020603180001-n1.htm


 帝京大学教授・志方俊之 邦人救出へ自衛隊法改正を急げ
 
テロ集団と銃火を交え、自国民だけでなく日本人も救い出し安全な場所まで警護してくれた諸外国の避難者が、空港などの別の地点で襲撃されているのを見ても、自衛隊は自国の避難者と保護下に入っ  た者を経路上で守るためにしか武器を使用できない。恩ある国の避難者を見殺しにして国際的な顰蹙(ひんしゅく)を買っても、である。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130130/plc13013003190006-n3.htm


 
 論説委員長・中静敬一郎 先読みして先取りする国に
 
日本の生命線であるシーレーン(海上交通路)が世界秩序の変動に直接影響を受けることが示すように、最も影響を被る国だというのに、秩序作りに関与しようとはしない。それどころか、1月には安全を確保できないとの理由でイスラエルとシリア国境のゴラン高原に派遣していた自衛隊を撤収させた。

 
そのためにも「グローバルなレベルで十二分に活動できる人材」を育て、「状況を先読みし、先取りできる能力がある国」になるべきだと語る。アルジェリアの邦人殺害も「普通の国」として国際の平和と安定に参画していたら、どうだったか。

 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/world/news/130205/mds13020507520000-n2.htm


 巷でよく言われるのが、「日本の常識、世界の非常識」だという。憲法9条や集団的自衛権の制約により、交戦権行使や武力行使はできない。

 核燃料、石油、天然ガス等のシーレーン、海上輸送の護衛艦も他国任せだと聞く。「アルジェリアの邦人殺害も「普通の国」として国際の平和と安定に参画していたら、どうだったか」、日本が引き受けるべき重大な任務が阻害されている。

 普天間基地には、国連旗が掲げられているという。朝鮮戦争が、休戦状態であるため、日本の基地7か所に国連軍が常駐していると聞く。

 独立国でありながら、日米安保、国連軍に守られている現状である。特に海外の自衛隊の行動は極端に制約を受ける。

 戦争に巻き込まれないための平和憲法のおかげだという。憲法改正を目の敵にする政党、有識者たちは、自主憲法は、戦争ができる国にする最悪の選択だという。

 テロにより世界の紛争地で、多くの若者が命を落としている。一国平和主義により、日本は常に傍観者であった。アルジェリアの邦人犠牲の現実により、もはや傍観者では済まされない事態に立たされた。

 
「わたしの国旗と国連旗がともに揚がる風景ほどうれしいものはない」。自らのブログに昨夏、南スーダンの自衛隊宿営地訪問の印象をこう記した中満さんは、「日本は世界の中での立ち位置を真剣に考えるべきです」と訴える。 (「先読みして先取りする国に」、国連平和維持活動(PKO)局でアジア中東部長を務める中満泉(なかみつ・いずみ)さん)



 「ことの本質」の松井 孝典氏に言わせれば、ソ連邦消滅に見るように、国家ですら幻想であるという。

 イスラムの正義と暴力には、確固たる信念と誇りを持たぬ烏合の衆では歯が立たない。もはやテロは日本には無縁ではない。海外で日本人が狙われているという。

 「奢れるもの久しからず」、政治の舞台で、国旗国歌を否定、軸足を国家から外し、国家に弓を引く輩たち、能天気な一国平和主義者たち、戦後民主主義信奉者たち、何を守り、何を誇りとするのだろうか。

 今回のアルジェリア、イスラムのテロ事件では、邦人の安全と救出に、国の在り様の根本に、さまざまな欠陥があることがはっきりした。

 アメリカは、尖閣や領土問題に対し、「愚かな間違いが戦争につながる」として、日本、中国に自制を求めている。 

 北朝鮮が言う、原発へのミサイル攻撃、イスラムテロが狙う邦人攻撃、中国、韓国、ロシアが仕掛ける領土問題等につき、日本は国の威信をかけて対処せねばならない。

 日本は、限りなく冷静な対応に終始し、中国の挑発行為には絶対に乗らないことだ。 

 今や、日本の平和も、安全も、幻想であることに気づくべき時なのであろうか。
 

 前記事があります。よろしければどうぞ。
 自分の国を誇れる心の豊かさを




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