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正義の本質、多様性 [政治、経済]







 ミルトン・フリ-ドマンを源流とする新自由主義(リバタリアン)は、政府に大きな権限を与えない小さな政府を擁護、個人の自由を阻害する規制撤廃を提唱する。

 消費増税を機に、高額所得者層への課税が検討されている。

 マイケル・サンデルにならって言えば、リバタリアン達は、これを「所得と富の再分配の拒否」として反対する。

 富の再分配のための課税により、富める者が貧しい者を支えることは、一見公正に見えるが、個人の自由への強制ではないか。課税は強要であり、国家による盗みだという。

 弱者への支援は、政府が命じるのではなく、個人の自由意思に任せるべきだという。

 ノーブレス・オブリージュや武士道精神が遠のき、飽食の時代にあって、一国平和主義、日教組による偏向教育がまかり通る日本社会で、果たしてこの理屈が通用するだろうか。

 正義の多様性が突きつける難題である。

 

  いいね!な1年に 首相が官邸フェイスブック開設
 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130111/plc13011100070001-n1.htm

 安倍首相の「いいね!」に込められた思惑
 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130113/stt13011312010002-n1.htm


  「問責乱発は厳に慎む」
 引用記事全文
 http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130113/stt13011313280005-n1.htm


 民主党は相も変わらず幼稚な体質から脱却できない。

 問責を慎む、まことに的外れな言い草だ。この3年間、何故、野党からあまたの問責が出されたのか、まるで分っていない。資質、実力がなく素人大臣ゆえに出された問責なのだ。

 党綱領にしても、いまさら何を言っているのか、ということだ。結党時、この党で何をするのか、日本をどうするのか、を天下に問はねばならなかった。

 政権奪取のみに特化し、確固たる軸足を持たず、人材不足、知識、見識、胆力すら持たぬ素人政権であったことを天下に詫びねばならない。

 尖閣国有化の問題にしても、野田首相は、自らのメンツのみに目が行き、胡錦濤主席ひいては中国のメンツを一方的につぶしてしまった。


 前野田首相の国有化のプロセス、タイミングの悪さの罪状は明白だ。いまだに民主党の多くの輩が、「石原さんが言い出さなければ」などとまるで見当違いの言い訳をしている。


 国有化に関し、その正当性につき、石原氏一人を説得できず、中国を説得できるはずもない。人間力も、政党力もまるで貧相なのだ。


 正義の本質、事の本質に迫れぬ党体質を改めることが先決ではなかろうか。



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