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バラのつぼみ、花の香り [政治、経済]

 「うるわしく、あでやかに咲く花でも、香りの無いものがあるように、善く説かれた言葉でも、それを実行しない人には実りがない」

 「花の香りは風に逆らっては進んで行かない。 (中略) しかし徳のある人々の香りは、風に逆らっても進んで行く。徳のある人はすべての方向に薫る」

 今から2500年ほど前に、ブッダが説いた423の詩句で構成される詩集、 真理のことば ”花にちなんで”の中の一節である。

 遥か太古のインドから薫り来るさわやかな花のたたずまいである。

 
 ”バラのつぼみ”、19世紀初頭、アメリカの新聞王、ウィリアム・ランドルフ・ハーストが遺した謎の言葉だ。

 この言葉の真の意味は分からなかったが、小年時代のハーストが雪山で遊んだ橇(ソリ)に、「バラのつぼみ」という文字が刻まれていたという。

 少年が夢見たものは、バラのつぼみが拓く遥か将来への壮大な夢であったのかもしれない。


 ”念ずれば花ひらく”

 坂村真民さんの詩である。

 坂村さんは、「念ずれば花ひらく」を八字十音の真言と言う。「ひらく」は漢字で開くと書いたことはない。
 
「字には言霊があり、視覚からくる霊力がある。だからどうしても八字でなくてはならぬ。私が八字十音と強く言うのは字数の不思議、音感の不思議を知ってもらいたいからである」と言う

 強く揺るぎない願い、人生には、思ったことしか起きない、見識豊かな人間力溢れる一流人たちの多くが語る言葉に宿る言霊。

 見識豊かな人間からあふれ出る、人の心を打ち、響く言葉には、言葉が持つ体温と響きがある


 花開蝶自来(花開けば蝶自ずから来たる) 

 春が来て花が開けば、蝶が自然に集まる。人、得があれば自ずと人が慕って集まってくるものだ。花も蝶も、無心の舞い、大自然の摂理だ。(原典は禅語)


Youtube 動画再生 青山繁晴



 青山繁晴氏は、世界の要人たちと論議をしてみて、日本とアメリカは、嘘をつくことは悪い、という共通の文化を持っている。ドイツ人、フランス人、韓国人は平気でうそをつくという。


 アメリカのピュリタニズム、日本の武士道に見る高貴な精神は、共通して嘘を嫌う文化であろうか。


 島津 義秀氏(自顕流継承者)氏が道場で教える、薩摩の精神文化の中で、四百年に渡り続いてきた三つの掟がある。薩摩いろは歌である。


 負けるな

 嘘をいうな

 弱い者をいじめるな


 卑怯を嫌う、ここに語り継がれる美学は、次の時代を担う子供達にだけはぜひ伝えて行きたい、という。


 今激動の世界、危急の日本にあって、国民不在の政権運営に明け暮れてきた嘘まみれ、有言不実行の民主党詐欺政権、不遜にも増税政策を掲げて混迷の極みだ。
 

 国家、国民への信を置き去りにし、マニフェスト総崩れ、党綱領をも持たぬ民主党には、国家運営を担う資格も、存在理由もない。

 
 花は、次世代への生き残りをかけて、無心に咲く。 「花は合掌に開く」と言うのは、松原泰道禅師である。

 
 為政者たち、謙虚に居住まいを正し、果たすべき責任が何かを自らに聞くがいい。


 国の明日を切り拓くべく、党利、党略、私心を捨て、謙虚に潔く、花の心に立ち帰り、無心に香り立つ一手を指せないものだろうか。



参考図書


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