マザーテレサと木喰(もくじき)上人 [社会]
「人間のほほえみ、人間のふれあいを忘れた人がいます。これはとても大きな貧困です。」
「愛の反対は憎しみではなく、無関心。」
マザーテレサの名言であるが、遡ること100年、日本に木喰(もくじき)上人という修業僧が存在した。
1810年(文化7年)、93歳でこの世を去った木喰(もくじき)上人という遊行僧。日本全国を行脚し、訪れた先に木彫りの微笑仏を刻んで奉納したという。
上人の彫る仏像は、ほほえみを浮かべた柔和なものであった。生涯をかけて求めたものが、ぬくもりと、ほほえみであったのだろうか。
木喰の里 微笑館、
http://www.minobusanropeway.co.jp/mokujiki.html
「神は存在するか」 小室 直樹氏によれば、人類に突きつけられた最大の難問だという。
ロバート・フルガム氏は、「私はマザーテレサの説く神を信じない」という。
「しかし、マザーテレサの信仰の強さには恥じ入るばかりである。私はマザーテレサを信じている。
マザーテレサは私を悩ませ、苦しめ、私は自分がどんなに小さな人間かを思い知らされる。
いったい、マザーテレサは私の持っていない何を持っているのだろうか」という。
マザーテレサは、たったひとりで、インドにやって来て特に最も下層の、何ももたない、家族もいないひとびとに、生涯、あふれるばかりの愛をそそいだ。
ひとりの戦いが、全世界に、2000人の協力者を生み世界を変えた。
マザーテレサは 「私たちは大きなことはできません。ただ、大きな愛をもって小さなことをするだけです」 という。
再び、フルガムは言う。
「色褪せた青いサリーを羽織って擦り切れたサンダルを履いた小柄な猫背の女性に、ノーベル平和賞が贈られた。
カルカッタの陋巷にあって輝き渡るような真実の生き方を貫くのは、よほどの勇気と信念がいることである。
私たち、並みの人間にはそれだけの勇気と信念はない。が、本当はそれなしに人間は生きられない」と言う。
われわれが無力なのは、願うだけで、与えること、犠牲になることをしないからではないだろうか。
菅談話に見る無知無策の菅内閣売国政権を生み出したのは、我々の無関心であったのかも知れない。
参考書籍
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R・フルガム ロバート フルガム Robert Fulghum 池央耿 河出書房新社 2004-03-11 売り上げランキング : 33213 おすすめ平均 是非読んでみてはいかがですか。 読書が苦手なボクでも・・・ 子育て本じゃなかったのね Amazonで詳しく見る by G-Tools |
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Youtube 動画/マザーテレサ
2010-08-30 00:08
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