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宇宙人がやってきた! [宇宙]



 巡り来る季節は揺らぎと共にやってくる。風も光も、宇宙のさだめの中で揺らいでいる。

 菜の花や 月は東に 日は西に  蕪村

 満月の春の情景を謳った有名な蕪村の句であるが、「満月に向かって桜は咲きよる」、と言ったのは、桜守 佐野藤右衛門さんです。緑の地球も、人間もすべてこの宇宙のリズム(月と太陽のリズム)の中にいます。

 旧暦とは、新月~満月~新月までのひと月の月の位置と、立春~大寒までの二十四節気の一年の太陽の位置を取り入れた暦のことです。

 これが、宇宙のリズムの中で、日を知り、巡り来る季節と共に暮らしてきた先人たちのゆったりとした”こよみ”であった。

 木も花も動植物も人間も、生きとし生けるもの、命あるものすべてこの宇宙のリズムを背負っている。

 人間も地球も、健康を害するのは、このリズムと出入りのバランスの疎外に他ならない。何かが、どこかが狂うかズレるかしているのだ。
 
 奇跡のりんごを生み出した木村秋則さんは、リンゴが本来持つ野生の生命力を引き出し、「すべては宇宙の采配」だと言った。

 「木に話しかける、木のことは木に聞け」、木村さんも、宮大工、西岡常一棟梁も、同じ心を持って、木の命と心をいつくしんだ。

 インターネットで、一個300円のリンゴが、10分で完売するという。木村さんのリンゴはなかなか手に入りにくい。

 このリンゴを皮ごと使って出すレストランが、芝白金の”シェ、イグチ”だ。半年先まで予約が一杯だと聞く。


 無農薬、無肥料という自然農法で奇跡のリンゴ栽培に成功した木村秋則さんは、ユーモアたっぷりに、りんご畑の中で、宇宙人に遭ったと言う。宇宙人に連れられてUFOの中まで見てきたとも言います。

 NASAの月に旅立った宇宙飛行士たちは、宇宙船から青い地球を見て、皆、天地創造の神の存在を感じ取った。 

 木村さんも、リンゴ栽培の想像を絶する、それこそ生死を分ける苦闘のさなかで閃いた数々のインスピレーションが、人智を超えた想像力をかきたて、宇宙の偉大な知恵を垣間見たのかも知れない。

  山のどんぐりの木々たちの自然本来の野生の生命力に気づいた木村さんは、大量生産を目指す化学肥料と農薬浸けの農法が地球を滅ぼすという。

 木村さんのりんごが発信する人間たちへの一大警鐘であろうか。


参考図書

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おまけ

 校長先生の不肖の息子、ディック・ミネさんのとびきりの笑顔。 





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斗夢

稲作農家で生まれ、農業を見てきて思うのですが、農業が変わったのは化学肥料、農薬そして機械化だと思います。即ち、生産の効率化ですが、生命あるものをそだてるのには無理が有るように思えるのです。
by 斗夢 (2010-02-02 08:11) 

nyankome

ワインの世界でも、無農薬だけではなく自然のリズムに合わせてブドウを栽培するビオディナミという方法があります。
これからは、自然の摂理に従って生活することの重要性を考えていかなければいけないのでしょうね。
by nyankome (2010-02-02 08:15) 

SilverMac

努力とムダを覚悟し、諦めなければ活路はあるでしょうね。
by SilverMac (2010-02-02 10:14) 

cjlewis

無理をすればどこかに弊害が必ず出ます。
特に、動植物の生命を人間がコントロールしようなどというのは、とんでもなくおこがましいことなんですね。
生命の誕生にも月の満ち引きが関係していると言われるように、とてつもなく大きな宇宙の力があるということは確かのようです。
だったら、ぜひ、その力を見方につけたいですね。
by cjlewis (2010-02-02 11:04) 

旅爺さん

宇宙人の話は夢が有って楽しいですね。
でも現実には酸素、水、太陽熱など地球は偶然を与えられた只一つの星と考えてます。夢が無いね!”笑
by 旅爺さん (2010-02-02 12:01) 

mimimomo

こんにちは^^
農業についてはよく分かりませんが、害虫も農薬に強くなって
進化するのではないかと・・・
いっそう昔のように育ててみてはどうかしらと、考えます。わたくしはりんごに沢山農薬が使われていると知って、ここ数年はほとんど
りんごを食べないです。勿論実際にはりんごだけではないでしょうけれどね。
人間のやることはかなり愚かなことが多いような気がしています。
by mimimomo (2010-02-02 12:14) 

mimimomo

そうそ、昔の人は、太陽や自然の恵みのことを、神仏と考え
他力本願って言ったんでしょうね?
by mimimomo (2010-02-02 12:16) 

kuni

木村さんの話、通じるものがあって嬉しくなりました。
by kuni (2010-02-02 12:52) 

駅員3

一個300円があっというまに売り切れるのは、お金では買えない何かを求めて買う方が沢山いらっしゃるのでしょうね[ひらめき]
by 駅員3 (2010-02-02 13:29) 

citron

祖母が使っていた昔の自然な肥料はいつの間にか少なくなり今の食品のほとんどが農薬づけで知人の生産者も自分では
食べないといっていますがこれでは何ともならないですね。
人のことを考えて作っている人はほとんどいないのでしょうね。
木村さんのりんごはわたしもほしいです。


by citron (2010-02-02 13:40) 

abika

月暦と宇宙のリズムは神秘的な真実のように感じます。
木村さんのリンゴ~私もほしいです♪
by abika (2010-02-02 15:08) 

tateichi_m

日の出、日の入り、引き潮、満ち潮、人の誕生と臨終、
すべて宇宙のリズムに沿っていますね。

大昔から、一日1個のりんごは医者知らずと云われるように、
栄養素が高い果物ですね。
医師が言うには、現代の果物は糖分が多く甘くなっているので、
りんごですと半分が適当かと思いますが。
by tateichi_m (2010-02-02 21:49) 

gyaro

確率からすると存在しないって教わってました^^;
by gyaro (2010-02-02 22:45) 

yakko

お早うございます。
先日、久しぶりに録画で「E・T」を観ました。
宇宙人はいると思います。神秘ですね〜〜〜
最近のりんごは甘いですね。美味しいです(^。^)
by yakko (2010-02-03 08:37) 

sweet_grass2006

こんにちは。
農薬が木の自然治癒力を奪ってきたというのは、本当に皮肉な話です。以前りんごを育てておられる方から、りんごが実るまでに農薬を14回くらい散布するというのを聞いたことがあります。
人体にも良いわけはありません・・。

季節をりんごの木に教えるために草取り、農薬の代わりにお酢の散布・・地面には放線菌が育っている・・。
木村さんが長年研究されてたどり着かれた方法が、これからりんご農家にも広がっていきますように。

by sweet_grass2006 (2010-02-03 13:50) 

ミモザ

木村さんの本は読みました。読みながら
歴史に残る方ではないかと思いました。
宇宙人も居るのではないかと思っているので
信じます(^^)
佐野藤右衛門さんは京都の桜守さんですが
「桜よ」は是非とも購入したいと思います。
いつも有難うございます。

by ミモザ (2010-02-03 17:24) 

あら!みてたのね

こんばんは・・・
宇宙の摂理は全生命体に影響を及ぼしているのでしょうね!
ご訪問いただきniceありがとうございます。^^;
by あら!みてたのね (2010-02-04 00:11) 

せつこ

農業のことは、まったく無知ですが消費者としては、形が悪くても良い、虫喰いの穴があっても良い、安全な食材が欲しいですね。
昔の人は言っていました、「三分の一は人が食べ、三分の一は鳥虫が食べ、三分の一は土にかえす」そんなことを思い出しました。
木村さんご立派な人ね、私も、この人のリンゴ食べてみたい♪
by せつこ (2010-02-04 09:47) 

moz

青い光りと栄養素の入った液体で、植物工場を建設・・・、そんなことを読んだ記憶があります。自然よりも何倍も成長が早いとか・・・。人が宇宙に飛び立つ時、宇宙船の中ではこんな光景があるのかもしれませんね。
でも、地球で食べる植物は、普通に育ったものが良いなぁ〜って、そう思います。
この方、宇宙人にあってしまったんですね。
人生観かわるだろうなぁ〜 。
by moz (2010-02-04 18:18) 

春分

飢餓と内戦の中で暮らす人は自然な食べ物を食べていそう。
既に世界の食料は足りず、肉が食いたいとか自然なものがいい
とか言うことは先進国民の傲慢に思えます。傲慢な1人ですが。
by 春分 (2010-02-06 15:22) 

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