愛するもののために命をかけられるか

「愛するもののために命をかけられるか」、この問いかけに、答えを持たない人々がいる。ぬくぬくと国の恩恵だけを受け、国旗、国歌に反対し、祖国に弓を引く日教組、マスコミ、えせ知識人たちである。

　自分たちの立っている軸足がどこにあるのか、何故に立っていられるのか、反対の先に見える風景に何が見えるのだろうか。組織を隠れ蓑にするのは、言い訳にしかならない。

　「愛のために死ねますか」、曽野綾子さんは、自分だけ良ければいいという他者に対する無関心の蔓延、他者の存在により生かされていると気づく時、生きる知恵が見えてくるといいます。


　お釈迦さまが説かれた、すばらしい智慧と悟りの世界へいざなうお経に、二百六十二文字の般若心経がある。

　その一節に、「無智亦無得」（むちやくむとく）がある。俗世間での読みは「智も無く、また、得も無く」、無学、無財の意である。

　しかし、ここにあるのはしがない庶民の姿ではない。仏教の深い智慧ではまったく違う。智慧は心を磨くことによって万人が身につけることができる。

　東京、代々木に、大日寺がある。ここのお寺の大栗道榮和尚さん（高野山真言宗傳燈大阿闍梨）によれば、「智は、日を知る、という意味で、太陽が昇り太陽が沈む一日を知る、自然の法則やものの道理を悟る」ことだという。

　「無智とは、ものの道理を知ることが、これ以上無い、大智（大きな智慧）のこと。無得とは、得ること、こだわることで、何でも持っていること」だという。

　大栗道榮和尚さんは、「般若心経とは、お経というよりも、心が豊かになり、願い事が叶う呪文です」という。

　「門前の小僧、習わぬ経を読む」ではありませんが、仏教信者でなくとも、般若心経の世界を垣間見るのも、時として心のゆとりに役立つものかも知れない。

　時折は日々の暮らしから飛び出して、自分の国が、子どもたちの将来がどこへ行くのか、大空を飛ぶ鳥のように世界を見てみたい。


追記

　般若心経には、その根底に、仏陀の「智慧の体系」があるという。 　般若心経は、正式には「般若波羅密多心経」という。「般若波羅密多心経」の上部に「摩訶」をつけ、「摩訶般若波羅密多心経」ともいう。「摩訶」とはインド語で「偉大」という意味である。さらにその上に「仏説」を加え、「仏説摩訶般若波羅密多心経」ということがある。「仏説」とは「この経は間違いなく仏陀が説いたものである」という意味である。 　仏陀がよく瞑想をした霊鷲山において、仏陀が弟子の舎利子たちに説いたのが「般若心経」 である。 　「経営を生かす般若心経」　松村寧雄著、より引用。

　参考図書

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タグ：仏陀 曽野綾子 大栗道榮和尚 大日寺 無智亦無得 般若心経 お釈迦さま 門前の小僧 愛するもののために命をかけられるか 松村寧雄

コメント 22

お早うございます。
大栗道榮和尚さんのお言葉は理解できます。(^。^)
by yakko (2009-11-26 11:01) 

mwainfoさんは仏教にも造詣が深いのですね。
また読みたい本が増えました。
↓の櫻井よし子さんも尊敬しています。

by ミモザ (2009-11-26 11:33) 

大栗道榮和尚さんのお言葉は胸をつくものが
あります。どれもゆっくりと読んでみたい本で、
自分を見つめ直す機会にもなりますね＾＾

by citron (2009-11-26 12:03) 

大栗道榮和尚さんのお言葉、いいお言葉ですね。

by cjlewis (2009-11-26 12:53) 

お釈迦様が説かれたと有りますが、
仏様のお心を伝えられた伝道師と理解してますが・・・
間違っていたらごめんなさい！


by yu-papa (2009-11-26 15:43) 

こんばんは
先日、西芳寺（苔寺）に行ってきました、ご存知のように苔寺は
当日の拝観は受けつけず、ハガキによる事前申し込みのみを
受け付けていますが、拝観者には「般若心経の写経」を行ってから庭園に入ることを許されます、当日は外国人を含む２００名
ぐらいの人たちが、神妙に筆を持って写経をしていました。
「般若心経とは、お経というよりは　心が豊かになり願い事が
叶う呪文です」と言う和尚の教え、写経をしてみて初めて感じる言葉ですね・・・ありがとうございました
by koh925 (2009-11-26 19:32) 

大変良いお話を有難うございます。
ここ何年も宗教についていろいろの本を読んでいますが、わかりません＾＾。
わからないながらも最近は仏教に惹かれています。
宗教はあくまでも人の苦しみを救うものだと私は思うのです。
by 斗夢 (2009-11-26 19:47) 

いいお話ですね。自分のことも見つめなおしてみたいです＾＾
by abika (2009-11-26 21:19) 

今のマスメディアは一部を除いて、民主傾倒ですね。
公共の電波を使ってする、報道の義務というものを大きく穿き違えています。
自分の立ち位置をよく理解出来ていないリーダー達が、
世の中を狂わせているのだと気付いてほしいものです。
私は館一（たていち）ですので、たちいちも理解しているつもりです。（笑い）
by tateichi (2009-11-27 01:38) 

この風潮の蔓延は、日教組とその教育で育った親の責任だと思いますね。
by SilverMac (2009-11-27 05:48) 

私は愛のためにはどうだろう？
己の名誉、誇りを守るためには喜んで殉じたいと思います＾＾
(　ﾟ∀ﾟ)o彡°☆ｵｳｴﾝ！ｶﾞﾝﾊﾞﾚ☆
by やまがたん (2009-11-27 06:38) 

日教組はイデオロギーの集団なのでしょうか?
それとも、宗教の教団なのでしょうか?
ぼくが名前を着けてげましょう。
「悪魔教」
「滅亡教」
この名前が相応しいとかんがえます。
日教組を考えるとき、いつも映画「エイリアン」を思い出します。
悪魔の子供たちを次々に産み増殖を繰り返す姿は、
正に、エイリアンです。
人間ではありません。
by 未来 (2009-11-27 09:10) 

これも、いい記事だよなぁ
感心するよ
by 釣られクマ (2009-11-27 11:00) 

般若心経、漢訳は玄奘三蔵でしたね。
by nyankome (2009-11-27 14:01) 

ご主人が糖尿病で、両脚切断、人工透析をうけている友人、毎晩、般若神経を読んで、心を鎮めているそうです。

by okko (2009-11-27 17:57) 

ご訪問ありがとうございました。
般若心経は全てを語り尽くしていて凄いですね。
by chako (2009-11-27 19:12) 

一言で書けない難しい問題です。
只、後悔しないように、時間も、人にも大事にしています。
by せつこ (2009-11-27 21:49) 

子供を持つまでは愛などに命をかけられるか・・・と思っていましたが、娘たちが生まれて露骨に変わった私です。
by STEALTH (2009-11-27 23:16) 

みんなに考えて欲しい言葉ですね。
by pandan (2009-11-28 07:27) 

いつまで経っても神や仏になれない”人間”ですね。＾＾；
by Baldhead1010 (2009-11-28 07:41) 

私命かけて母を世話してきました。
これからも命かけて、母を護っていきます。

私が医師、病院から母の命を護ったものですから。

いきなり、こんなコメントですみません。
by a-silk (2009-11-28 19:55) 

一番大事な教育が廃頽していますね。先生方が日教組の組織に入り、労働者化したところから人を愛すること尊敬すること、権利より義務･･･そんなことがすべて忘れられてしまいました。
by mimimomo (2009-12-01 18:42)