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公共放送、NHKは偏向しているのか [社会]

【異論暴論】正論8月号 NHKのOBも抗議 福地会長、Jデビューは本当に問題なしですか NHKスペシャル「JAPANデビュー第1回アジアの“一等国”」には8000人を超す視聴者が訴訟を起こした。NHKに怒っている人は日本国内の視聴者だけではない。台湾の人々からも抗議が次々とあがっている。  そしてNHKのOBからもこの番組に対する違和感と抗議の意思が示されている。それが「NHKを正す会」の会長である大谷英彦氏だ。大谷氏はかつてNHKの政治部記者を務め、看板番組「ニュースセンター9時」で活躍したが、今回の番組を見て驚愕(きょうがく)し、OBとも協議して会を立ち上げた。


引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090630/bks0906301025000-n1.htm


今回の訴訟は8000人を超える大規模提訴となった。 これほど多くの視聴者が違和感を覚え、訴訟提起に至ったことは、さらに多くのサイレント・マジョリティがいることを意味する。NHKはそうしたことを肝に銘じ、公共放送としての番組作りがいかにあるべきかをあらためて問い直す必要があろう。


引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/affairs/trial/090625/trl0906252146022-n2.htm


 
NHKスペシャルに「李登輝友の会」が抗議声明、2009.4.10 20:38  NHK総合テレビが5日に放送した「NHKスペシャル シリーズJAPANデビュー 第1回『アジアの“一等国”』」の内容が偏向していたとして、日本李登輝友の会(小田村四郎会長)は10日、福地茂雄NHK会長あてに抗議声明を出した。  番組では、日清戦争後の日本による台湾統治について、一等国を目指して統治の成功を海外に誇示したものの、日台間の格差と同化という矛盾を抱え、やがて皇民化運動で日本文化を強制した-などとした。   この放送に対し、声明は「日本が一方的に台湾人を弾圧したとするような史観で番組を制作することは、公共放送として許されるべきではない」とした。  NHK広報局は「歴史を振り返り、未来へのヒントにしたいという番組の趣旨を説明し、理解していただきたいと考えています」としている。


引用記事全文
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/090410/biz0904102039021-n1.htm

 李登輝台湾前総統は、台湾で最も愛される日本人の一人として、八田輿一を挙げた。

 台湾の日本統治時代、八田輿一は、1920年から1930年まで、総工費5,400万円、満水面積1000ha、有効貯水量1億5,000万m3の大貯水池・烏山頭ダムの完成に至るまで工事を指揮した。

 このダムの完成により、不毛の大地と言われた嘉南平野は台湾最大の穀倉地帯に変わった。44歳でこの大事業を完成させた八田と、この八田ダムと灌漑方式は、台湾のみならず世界の賞賛を浴びたという。

 陳水扁総統は八田與一の功績に対して、2007年5月21日に褒章令を出したと聞く。

 八田與一の活躍した時代、日露戦争の影の立役者と言われた、明石元二郎が1918年~19年、わずか2年であるが第7代台湾総督に就任した。

 (明石元二郎については、本ブログ「情報将校、明石元二郎の品格」、記事をご参照ください)

  Wikipediaによれば、

 『在任中は、台湾電力を設立し水力発電事業を推進、滯貨事件を消解するため海岸線を建設、日本人と台湾人が均等に教育を受けられるよう法を改正(これにより台湾人にも帝国大学への道が開かれた。(李登輝元総統は京都帝国大学出身である。)、現在も台湾最大の銀行である華南銀行を設立した。

 明石元二郎の孫にあたる明石元紹は画家で日本李登輝友の会理事を務める』 

 
 八田輿一、明石元二郎の台湾への功績は大きい。公の精神、社会正義を貫く姿勢は、李登輝元総統が言うように、当時の日本人を育んだ「武士道精神」であったかも知れない。

李登輝元総統は、日本訪問の際、日本人や八田輿一の精神を育てた精神的風土に触れるべく、奥の細道や八田輿一の故郷、金沢を訪ねている。

  韓国と違い、台湾の人々は、概ね親日的である。台湾には、機械関係の仕事で随分と工場を訪問しお世話になった。統治時代のダムや港湾のインフラの整備が、今の台湾の基礎を作ったとしてその功績をたたえる声は大きい。

 八田與一に関しては、「嘉南大圳」の父として60万の農民から畏敬の念を持って称えられたという。

 NHKスペシャルに漂う取材姿勢に、上記の視点はあるのだろうか。「日台戦争」等という新造語を軸に統治時代のの負を強調する。日本と台湾が戦争をしたという事実はない筈。

 NHK、この公共放送事業体の正体は、何なのか。背後に潜むものは何なのか、自らの国をおとしめてどこへ行こうとするのだろうか。

 公共放送が不公正、偏向に傾く! 巧妙に仕組まれた意図を見抜かねばならない。自由と民主主義の危機が忍び寄る。



参考図書


 NHK 偏向問題 


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 八田輿一の記述があります。

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