日韓友好の塔 [歴史]
鹿児島県美山に、薩摩焼の名窯、沈寿官陶苑
がある。
武家門に、沈寿官 と表札がある。ここに四百年
の歴史を持つ沈寿官氏の登り窯がある。
司馬 遼太郎氏の「故郷忘じがたき候」は、今から
約四百年前に、朝鮮から薩摩に連れてこ
られた陶工達の歴史物語である。
第十四代沈寿官氏は、先代より息子をちゃわん屋
にせえや、お前の役目はそれだけや、と言われたと
いう。
十四代は、私は息子の教育に、薩摩の精神を教えた。
薩摩いろは歌である。
負けるな
嘘を言うな
弱いものをいじめるな
ちゃわんを焼くのに学問はいらないという息子を、良い
ちゃわんを焼くには学問が必要と、三日三晩説得し
早稲田へ進学させた。
沈氏に四百年の怨念はない。美山、沈寿官陶苑には、
日韓友好の塔がある。
沈氏は定期的に韓国に渡り、二十一世紀を見据え、韓国
の若き陶工達を指導する。
韓国の若者たちが日本の統治時代を言うならば、私は、私の
400年を言わねばならない。大切なのは明日を見据えて共に
歩むことだ、と諭す。
その時、彼らが口ずさんだ歌は、あの「黄色いシャツ」であった。
黄色いシャツ着た無口な男… オッチョンジー 忘れられない…
参考図書
故郷忘じがたく候 | |
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タグ:薩摩いろは歌
2007-05-15 09:47
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